(仮訳)タイ産のケートチリウム目2新種、Phaeosaccardinula coffeicolaおよびTrichomerium chiangmaiensis
Maharachchikumbura, SSN. et al., 2018. Phaeosaccardinula coffeicola and Trichomerium chiangmaiensis, two new species of Chaetothyriales (Eurotiomycetes) from Thailand. Mycosphere. Available at: http://www.mycosphere.org/pdf/MYCOSPHERE_9_4_5.pdf [Accessed July 20, 2018].
【R3-05323】2018/7/21投稿

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3行まとめ

タイ、チエンマイ県においてアラビカコーヒーノキの生葉に発生したすす病類似の菌を検討し、Phaeosaccardinula coffeicolaおよびTrichomerium chiangmaiensisの2新種を記載した。
前者は葉の上面にすす病様の被覆を生じ、子嚢胞子が石垣状で、子嚢および子嚢胞子が小型であることで近縁種と区別された。
後者は通常4本の腕を有する淡い帯オリーブ色または褐色の分生子を形成し、分生子の腕が小さいことなどで近縁種と区別された。
Thailand, Chiang Mai Province, Khun Chang Khian Highland Research Station

(新種)

Phaeosaccardinula coffeicola Maharachch., Haituk & Cheew.
語源…コーヒーノキ属に生息する
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【よく似た種との区別】
Phaeosaccardinula dendrocalami
生葉上に発生する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりアラビカコーヒーノキではなくDendrocalamus brandisiiなどを宿主とする
本種より子嚢のサイズが大きい
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phaeosaccardinula ficus
生葉上に発生する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりアラビカコーヒーノキではなくイチジク属植物などを宿主とする
本種より子嚢のサイズが大きい
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phaeosaccardinula multiseptata
生葉上に発生する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりアラビカコーヒーノキではなくDillenia pentagynaなどを宿主とする
本種より子嚢のサイズが大きい
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Thailand, Chiang Mai Province, Mae Rim, Nong Hoi Royal Project

(新種)

Trichomerium chiangmaiensis Maharachch., Pakdeeniti & Cheew.
語源…チエンマイ産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Trichomerium eucalypti
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子の腕のサイズが大きい
本種と異なり小分生子を有する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Trichomerium foliicola
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Trichomerium gleosporum
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子の腕のサイズが大きい
本種より分生子頂部の付属糸が短い
本種より分生子基部の付属糸が短い
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される