(仮訳)アフリカ東部および南部においてユーカリに生じた新種のさび菌、Phakopsora myrtacearum
Maier, W. et al., 2016. Phakopsora myrtacearum sp. nov., a newly described rust (Pucciniales) on eucalypts in eastern and southern Africa. Plant Pathology. Available at: https://doi.org/10.1111/ppa.12406 [Accessed May 8, 2018].
【R3-05103】2018/5/8投稿

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3行まとめ

南アフリカ、ケニア、モザンビークにおいてユーカリの植林地および苗畑で発生したさび病の原因菌を検討し、Phakopsora myrtacearumとして新種記載した。
本種は宿主の葉の上に微小な夏胞子堆を生じ、それが密集している部分は葉の組織が壊死し、退色していた。
本種はユーカリ属植物を宿主とするさび菌としては2番目に有効記載され、ユーカリ属3種に見出された。
Kenya, Maragua, Central Province

(新種)

Phakopsora myrtacearum McTaggart, Maier, J. Roux, M.J. Wingfield
語源…フトモモ科の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Puccinia psidii
同じユーカリ属植物を宿主とする
本種と異なりケニア、モザンビーク、南アフリカではなくオーストラリアなどに分布する
本種と異なりユーカリ属以外のフトモモ科植物も宿主として知られている
本種と異なり夏胞子堆が葉ではなく葉、葉柄、シュート、花、果実などに生じる
本種と異なり夏胞子堆が淡黄色~淡褐色ではなく明るい黄橙色
本種より夏胞子が短い
本種と異なり夏胞子が主に洋梨形~楕円形なのではなく主に球形~洋梨形
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phakopsora juelii
同じフトモモ科植物を宿主とする
本種と異なりユーカリ属ではなく別の植物を宿主とする
本種より夏胞子が短い
本種と異なり夏胞子が主に洋梨形~楕円形なのではなく非対称の腎臓形
本種より夏胞子が薄壁
本種と異なり糸状体を有する
Uredo xanthostemonis
同じフトモモ科植物を宿主とする
宿主の病徴が類似している
夏胞子のサイズが類似している
本種と異なりケニア、モザンビーク、南アフリカではなくオーストラリアなどに分布する
本種と異なりユーカリ属ではなくXanthostemon 属植物を宿主とする
本種より夏胞子が薄壁
本種と異なり糸状体を有する
Uredo seclusa
同じフトモモ科植物を宿主とする
宿主の病徴が類似している
夏胞子のサイズが類似している
本種と異なりケニア、モザンビーク、南アフリカではなくブラジルに分布する
本種より夏胞子がいくぶん長い
本種より夏胞子が薄壁