(仮訳)Cypripedium parviflorumのエンドファイトである新種Phialocephala victorinii
Vujanovic, V. et al., 2000. Phialocephala victorinii sp. nov., endophyte of Cypripedium parviflorum. Mycologia. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/00275514.2000.12061194 [Accessed November 14, 2022] 【R3-10057】2022/11/14投稿

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3行まとめ

カナダ、ケベック州においてランの一種、Cypripedium parviflorumの根からエンドファイトとして分離されたアナモルフ菌の一種を検討し、Phialocephala victoriniiとして新種記載した。
本種は分生子柄の頂部と基部がほぼ無色で、フィアライドが伸長して極めて拡大したカラレットを有し、分生子柄ではなく稔性部位の菌糸から不稔の突起を生じ、CMA培地で容易に胞子形成することなどで特徴づけられた。
Phialocephala属菌の検索表を掲載した。
Canada, Quebec

(新種)

Phialocephala victorinii Vujan. & St-Arn.
語源…(明記されていないが)カナダのマリー=ヴィクトラン神父に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Phialocephala fusca
分生子柄側部から不稔の伸長部が生じない
フィアライドが伸長する
フィアライドのカラレットが拡大する規則形である
本種と異なり分生子柄が2型ではなく単型である
本種より分生子柄が長い
本種より分生子柄の隔壁数が多い
本種と異なり分生子が2型でない
本種よりMA培地でのコロニーの生長が速い
Phialophora richardsiae
コロニーの形態が類似することがある(本種の状態が悪化したコロニーがこの種の定期的に植え継いだコロニーに類似している)