(仮訳)中国産の新種Phylloporia lespedezae
Ren, G-J. & Wu, F. 2017. Phylloporia lespedezae sp. nov. (Hymenochaetaceae, Basidiomycota) from China. Phytotaxa. Available at: https://biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.299.2.8 [Accessed February 17, 2019] 【R3-05961】2019/2/18投稿

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3行まとめ

中国山西省においてハギ属の生木に発生した菌を検討し、Phylloporia lespedezaeとして新種記載した。
本種は子実体が一年生で傘状、縁部が波状で肉が2層からなり、担子胞子が帯黄色楕円形厚壁、1菌糸型でクランプを欠くことなどで特徴づけられた。
全世界のPhylloporia属41種の検索表を掲載した。
中国山西省長治市壷関県八泉峡自然保護区

(新種)

Phylloporia lespedezae G.J. Ren & F. Wu
語源…ハギ属の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Phylloporia osmanthi
生木に発生する
子実体が重生する
子実体が一年生
肉が2層からなる
肉が黒色の帯によって仕切られる
菌糸構成が1菌糸型
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりハギ属ではなくモクセイ属植物を宿主とする
本種より子実体のサイズが大きい
本種と異なり肉の菌糸が錯綜するのではなく規則的に配列する
本種と異なり実質のみに厚壁の菌糸を含む
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phylloporia clausenae
子実体が一年生
子実体が無柄
肉が2層からなる
担子胞子のサイズの範囲が重なる
担子胞子が広楕円形
菌糸構成が1菌糸型
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり肉の基部が2つの黒色の帯により仕切られる
本種と異なり肉の菌糸が錯綜するのではなく規則的に配列する
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phylloporia radiata
子実体が一年生
子実体が無柄
肉が2層からなる
担子胞子のサイズの範囲が重なる
担子胞子が広楕円形
菌糸構成が1菌糸型
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘縁部が鋭い
本種と異なりシスチジオールを欠く
本種と異なり肉の菌糸が錯綜するのではなく規則的に配列する
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phylloporia hainaniana
子実体が一年生
菌糸構成が1菌糸型
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より孔口のサイズが大きい
本種より担子胞子のサイズが大きい
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phylloporia oblongospora
子実体が一年生
菌糸構成が1菌糸型
本種より孔口のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が広楕円形ではなく長楕円形
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phylloporia weberiana
子実体が一年生
菌糸構成が1菌糸型
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体が重生ではなく単生する
本種より毛被の菌糸の幅が広い
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される