(仮訳)大西洋岸森林の小さな都市部の保護地域で発見された特筆すべき種、Phylloporia minuta
Bittencourt, F. et al., 2018. Phylloporia minuta sp. nov. (Basidiomycota, Hymenochaetales): a remarkable species discovered in a small protected urban area of Atlantic Forest. Phytotaxa. Available at: https://biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.348.3.3 [Accessed March 1, 2019] 【R3-05996】2019/3/1投稿

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3行まとめ

ブラジル都市部の保護地域においてDoliocarpus schottianusの生木の茎に発生した菌を検討し、Phylloporia minutaとして新種記載した。
本種は子実体が顕著な小型で傘状、肉が黒色の線で区切られ、担子胞子が楕円形で1菌糸型であることなどで特徴づけられた。
本種は分子系統解析で独自のクレードを形成し、近縁種は幹や根など異なる基質に発生していた。
Brazil, Santa Catarina, Blumenau, Parque Natural Municipal São Francisco de Assis

(新種)

Phylloporia minuta Bittencourt & Drechsler-Santos
語源…微小な(子実体のサイズから)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Phylloporia capucina
子実体が傘状
担子胞子のサイズの範囲が重なる
菌糸構成が1菌糸型
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりブラジルではなくアルゼンチンなどに分布する
本種より子実体の長径が大きい
本種より孔口のサイズが小さい
本種と異なり肉に黒色の線を生じない
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phylloporia chrysites
生きた植物に発生する
子実体が傘状
孔口のサイズの範囲が重なる
肉に黒色の線が生じる
菌糸構成が1菌糸型
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりブラジルではなくプエルトリコ、メキシコなどに分布する
本種より子実体のサイズが大きい
本種より担子胞子のサイズが小さい
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phylloporia fruticum
生きた植物の幹に発生する
子実体が傘状
肉に黒色の線が生じる
菌糸構成が1菌糸型
本種より子実体のサイズが大きい
本種より孔口のサイズが大きい
本種より担子胞子のサイズが小さい
Phylloporia nouraguensis
生きた植物の幹に発生する
子実体が傘状
肉に黒色の線が生じる
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりブラジルではなく仏領ギアナなどに分布する
本種と異なりDoliocarpus schottianusではなくMyrcia属の一種などが宿主として知られている
本種より子実体のサイズが小さい
本種より孔口のサイズが小さい
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり菌糸構成が1菌糸型ではなく2菌糸型
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phylloporia parasitica
孔口のサイズの範囲が重なる
菌糸構成が1菌糸型
本種と異なり幹ではなく葉に発生する
本種より子実体のサイズが小さい
本種と異なり子実体が傘状ではなく背着生
本種と異なり肉に黒色の線を生じない
本種より担子胞子のサイズが小さい
Phylloporia radiata
生きた植物の幹に発生する
子実体が傘状
肉に黒色の線が生じる
菌糸構成が1菌糸型
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりブラジルではなく中国などに分布する
本種より子実体の長径が大きい
本種より孔口のサイズが小さい
本種より担子胞子のサイズが小さい
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phylloporia rzedowskii
生きた植物に発生する
子実体のサイズの範囲が重なる
子実体が傘状
肉に黒色の線が生じる
菌糸構成が1菌糸型
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりブラジルではなくメキシコなどに分布する
本種と異なりDoliocarpus schottianusではなくHybanthus mexicanusなどが宿主として知られている
本種より孔口のサイズが大きい
本種より担子胞子の幅が狭い
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phylloporia ulloai
生きた植物の幹に発生する
子実体が傘状
孔口のサイズの範囲が重なる
肉に黒色の線が生じる
菌糸構成が1菌糸型
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりブラジルではなくメキシコなどに分布する
本種より子実体のサイズが大きい
本種より担子胞子のサイズが小さい
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される