(仮訳)系統および形態に基づき記載されたウズベキスタン、西天山山脈産の新種Phylloporia yuchengii
Gafforov, Y. et al., 2014. Phylloporia yuchengii sp. nov. (Hymenochaetales, Basidiomycota) from Western Tien Shan Mountains of Uzbekistan Based on Phylogeny and Morphology. Cryptogamie, Mycologie. Available at: http://www.bioone.org/doi/abs/10.7872/crym.v35.iss4.2014.313 [Accessed April 2, 2015].
【R3-01698】2015/04/02投稿

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3行まとめ

ウズベキスタン、西天山山脈の高山帯で採集された菌を検討し、Phylloporia yuchengiiとして新種記載した。
本種の子実体は被子植物の幹に生じ、多年生で重生する硬いコルク質であり、傘表面に環紋を欠くことなどで特徴づけられた。
本種の担子胞子は楕円形~長楕円形でシアノフィリックであり、肉、毛被、実質はそれぞれ並列型、錯綜型、類並列型の生殖菌糸で構成されていた。
Uzbekistan, Tashkent Province, Oqtosh River, Ugam-Chatkal State National Natural Park, Ugam ridge of the Western Tien Shan Mountains

(新種)

Phylloporia yuchengii Yu. Sh. Gafforov, Tomšovský, E. Langer & L.W. Zhou
語源…中国人菌学者、戴玉成博士に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Phylloporia oreophila
子実体が重生する
傘表面に環紋を欠く
傘縁部の形状が類似している
孔口のサイズが類似している
担子胞子のサイズが類似している
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中央アジアでの分布が知られていない
本種と異なり子実体が多年生ではなく一年生
本種と異なり毛被が柔らかいコルク質
本種と異なり肉の菌糸が並列状ではなく錯綜する
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phylloporia weberiana
担子胞子のサイズがほぼ同一
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中央アジアでの分布が知られていない
本種と異なり子実体が多年生ではなく一年生
本種と異なり子実体が重生ではなく単生する
本種と異なり傘表面に環紋を有する
本種と異なり傘縁部が鋭いのではなく鈍い
本種と異なり毛被が綿毛状
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phylloporia ribis(スグリタケ)
子実体が多年生
子実体が重生する
子実体の肉質が硬い
孔口のサイズが類似している
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中央アジアでの分布が知られていない
本種より子実体が薄い
本種と異なり傘表面に環紋および溝線を有する
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phylloporia ephedrae
中央アジアに分布する
子実体が多年生
子実体が重生する
子実体の肉質が硬い
孔口のサイズが類似している
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より子実体が薄い
本種と異なり傘表面に環紋および溝線を有する
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phylloporia crataegi
子実体が多年生
子実体が重生する
子実体の肉質が硬い
孔口のサイズが類似している
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中央アジアでの分布が知られていない
本種より子実体が薄い
本種と異なり傘表面に環紋および溝線を有する
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phylloporia gutta
子実体が多年生
子実体が重生する
子実体の肉質が硬い
孔口のサイズが類似している
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中央アジアでの分布が知られていない
本種より子実体が薄い
本種と異なり傘表面に環紋および溝線を有する
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phylloporia ampelina
中央アジアに分布する
子実体が厚い
傘表面に環紋を欠く
本種と異なりウズベキスタンではなく米国にも分布する
本種と異なり子実体が多年生ではなく一年生
本種と異なり毛被が柔らかく脆い
本種より孔口のサイズが大きい