(仮訳)中国においてジャノヒゲに葉枯病を引き起こす新種、Phyllosticta rizhaoensis
Wang, C-B. et al., 2023. Phyllosticta rizhaoensis sp. nov. causing leaf blight of Ophiopogon japonicus in China. Fungal Systematics and Evolution. Available at: https://www.ingentaconnect.com/content/wfbi/fuse/pre-prints/content-f3_fuse_vol11_art3 [Accessed February 22, 2023] 【R3-10358】2023/2/22投稿

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3行まとめ

中国山東省においてジャノヒゲに発生した葉枯病を検討し、病変に分生子殻を形成した菌をPhyllosticta rizhaoensisとして新種記載した。
本種は分子系統解析ではP. concentrica複合種においてクレードを形成した。
本種の病原性は接種試験により確かめられ、中国においてジャノヒゲに葉枯病を引き起こす初の本属菌として記録された。
中国山東省日照市

(新種)

Phyllosticta rizhaoensis Ning Jiang & C.B. Wang
語源…日照産の
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【よく似た種との区別】
Phyllosticta capitalensis
同じジャノヒゲを宿主とする
本種と異なり中国のみではなく汎世界的に分布する
本種と異なり70を超える植物の科が宿主として知られている
本種と異なりエンドファイトとしても分離される
本種より分生子のサイズが大きい
Phyllosticta ophiopogonis
東アジアに分布する
同じジャノヒゲを宿主とする
ITS+nrLSU+tef+act+gapdhに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくタイおよび韓国などに分布する
本種より分生子のサイズが大きい
ITS+nrLSU+tef+act+gapdhに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phyllosticta pilospora
東アジアに分布する
ITS+nrLSU+tef+act+gapdhに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなく日本などに分布する
本種と異なりジャノヒゲではなくシノブヒバなどを宿主とする
本種より分生子形成細胞のサイズが小さい
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子頂部に付属糸を欠くのではなく有する
ITS+nrLSU+tef+act+gapdhに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phyllosticta spinarum
ITS+nrLSU+tef+act+gapdhに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくフランスなどに分布する
本種と異なりジャノヒゲではなくサワラなどを宿主とする
本種より分生子形成細胞のサイズが小さい
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子頂部に付属糸を欠くのではなく有する
ITS+nrLSU+tef+act+gapdhに基づく分子系統解析で明瞭に区別される