(仮訳)中国の重慶市および貴州省においてバナナに発生したPhyllosticta属菌
Wu, S-P. et al., 2014. Phyllosticta species from banana (Musa sp.) in Chongqing and Guizhou Provinces, China. Phytotaxa. Available at: http://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.188.3.2/0 [Accessed July 5, 2016].
【R3-03080】2016/07/05投稿

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3行まとめ

中国の重慶市および貴州省においてバナナの葉に発生したPhyllosticta属菌を検討し、3種を同定した。
そのうちP. musaechinensisを本論文で新種記載し、バナナを宿主とする同属他種と比較した。
本新種は弱い病原菌で、主に古くなった葉を攻撃し、病徴は黒点病に類似していた。
中国重慶市黔江区龍頭寺

(新種)

Phyllosticta musaechinensis S.P. Wu, Z.Y. Liu & K.D. Hyde
語源…バショウ属の中国産の
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【よく似た種との区別】
Phyllosticta maculata
バナナを宿主とする
分生子のサイズの範囲が重なる
nrLSUおよびITS+ACT+EF-1α+GPDHに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりオーストラリアなどにおける分布が知られている
本種ほど分生子殻のサイズに変異が大きくない
本種より分生子が短い
本種より分生子の付属糸が長い
本種より分生子の粘液鞘が厚い
nrLSUおよびITS+ACT+EF-1α+GPDHに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phyllosticta cavendishii
バナナを宿主とする
分生子の粘液鞘の厚さの範囲が類似している
分生子の付属糸の長さの範囲が重なる
ITS+ACT+EF-1α+GPDHに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり台湾、オーストラリアなどにおける分布が知られている
本種ほど分生子殻のサイズに変異が大きくない
本種より分生子のサイズが小さい
ITS+ACT+EF-1α+GPDHに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phyllosticta musarum
中国に分布する
バナナを宿主とする
分生子のサイズの範囲が重なる
分生子の付属糸の長さの範囲が重なる
分生子の粘液鞘の厚さの範囲が類似している
nrLSUおよびITS+ACT+EF-1α+GPDHに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりインド、オーストラリアなどにおける分布が知られている
本種ほど分生子殻のサイズに変異が大きくない
本種より分生子のサイズが小さい
本種より分生子の付属糸が長い
nrLSUおよびITS+ACT+EF-1α+GPDHに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phyllosticta capitalensis
中国に分布する
バナナを宿主とする
分生子の粘液鞘の厚さの範囲が類似している
nrLSUおよびITS+ACT+EF-1α+GPDHに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりブラジル、インドネシアなどにおける分布が知られている
本種と異なりStanhopea属植物が宿主として知られている
本種より分生子殻のサイズが大きい
本種より分生子のサイズが小さい
本種より分生子の付属糸が短い
nrLSUおよびITS+ACT+EF-1α+GPDHに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Guignardia stevensii
バナナを宿主とする
本種と異なり無性胞子が知られていない
Guignardia sydowiana
バナナを宿主とする
本種と異なり無性胞子が知られていない
Phyllosticta musicola
バナナを宿主とする
分生子の粘液鞘の厚さの範囲が類似している
分生子の付属糸の長さの範囲が重なる
ITS+ACT+EF-1α+GPDHに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なタイなどにおける分布が知られている
本種ほど分生子殻のサイズに変異が大きくない
本種より分生子のサイズが小さい
ITS+ACT+EF-1α+GPDHに基づく分子系統解析で明瞭に区別される