(仮訳)シンネマ形成属Synnemapestaloidesの系統解析
Watanabe, K. et al., 2016. Phylogenetic Analysis of the Synnema-Producing Genus Synnemapestaloides. Journal of Fungi. Available at: http://www.mdpi.com/2309-608X/2/4/28/htm [Accessed January 17, 2017].
【R3-03669】2017/01/17投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

ハクサンシャクナゲの病原菌であるシンネマ形成性の菌、Synnemapestaloides rhododendriの分子系統解析を実施した。
本種に最も近縁だったのはスポロドキア形成性のSeimatosporium foliicolaであり、当該種をSynnemapestaloides属に移す必要があることが示唆された。
また、本種がアンフィスフェリア科ではなくスポロカドゥス科クレードにおいて独自の系統を形成したことから、当該科の菌が分生子殻および分生子層に加えてシンネマを形成することも示された。

(その他掲載種)

Synnemapestaloides rhododendri T. Handa & Y. Harada
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Seimatosporium foliicola
分生子果がシンネマ状
分生子果の発達様式が類似している
分生子の細胞数が類似している
ITS+nrLSUおよびITS+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子果が短い
本種より分生子果の幅が広い
ITS+nrLSUおよびITS+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Pestalotia pezizoides
分生子の形状が類似している
本種と異なりハクサンシャクナゲではなくブドウなどを宿主とする
本種と異なりシンネマを形成しない