2016年7月10日 (仮訳)Orbilia aurantiorubraグループの系統的および形態的定義 Quijada, L. et al., 2014. Phylogenetic and morphological circumscription of the Orbilia aurantiorubra group. Phytotaxa. Available at: http://biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.175.1.1 [Accessed July 10, 2016]. 【R3-03095】2016/07/10投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ Orbilia aurantiorubraおよび類縁種を対象とした形態学的検討および分子系統解析を実施した。 基質および地理的分布のデータも併せて、O. xanthoguttulataなど3新種を記載した。 主成分分析によりO. aurantiorubraの形態が宿主(マメ科と非マメ科)によって異なることを明らかにし、各種の形態形質および塩基配列の比較表を掲載した。 Africa, Ethiopia, Oromia (新種) Orbilia jugulospora Baral 語源…殺す胞子の(胞子の頂部が非常に鋭く尖っていることから) 【よく似た種との区別】 Orbilia aurantiorubra 側糸の末端細胞のサイズの範囲が重なる 側糸の末端細胞が頭状棍棒形 “glassy process”を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じクレードIIに含まれる) 本種と異なりエチオピアのみではなく別の地域における分布も知られている 本種と異なり子嚢盤が黄色、橙色、ばら色ではなくばら色または橙色 本種より子嚢のサイズが大きい 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なりスポアボディの幅がかなり狭いという特徴を欠く 本種と異なりスポアボディが錐形ではなく狭涙形~錐形 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Spain, Asturias (新種) Orbilia xanthoguttulata Baral 語源…黄色の小滴の(側糸および縁部外被層の細胞に含まれる油滴から) 【よく似た種との区別】 Orbilia aurantiorubra 子嚢のサイズの範囲が重なる 子嚢胞子の形態が類似している 本種と異なり子嚢盤がクリーム色、黄色、橙色ではなく橙色またはばら色 本種よりスポアボディが長い 本種と異なりスポアボディが涙形ではなく狭涙形~錐形 本種より側糸の幅が狭い 本種と異なり側糸が棍棒状~篦形ではなく頭状棍棒形 本種と異なり側糸に黄色の油滴を含むという特徴を欠く 本種より縁部外被層の細胞の幅が狭い 本種と異なり縁部外被層の細胞に黄色の油滴を含むという特徴を欠く 本種と異なり”glassy process”を欠くことがある 本種と異なり細胞質にKOH溶解性の内容物をほとんど欠くのではなく含む ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(クレードIではなくクレードIIに含まれる) Orbilia vermiformis 子嚢胞子の形態が類似している 本種と異なりヨーロッパではなく中国などに分布する 本種と子嚢盤の色が異なる 本種と側糸の形態が異なる 本種と異なり側糸に黄色の油滴を含むという特徴を欠く 本種と縁部外被層の細胞の形態が異なる 本種と異なり縁部外被層の細胞に黄色の油滴を含むという特徴を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Orbilia succulenticola ヨーロッパに分布する 子嚢盤が黄色系 側糸頂部が棍棒状~篦状 側糸頂部に黄色の油滴がかなり豊富に含まれる 縁部外被層の細胞に黄色の油滴を含む ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じクレードIに含まれる) 本種と異なりスペイン本土、ドイツ、スウェーデン、ルクセンブルク、フランスなどではなくカナリア諸島に分布する 本種と異なり被子植物および裸子植物の樹皮、稀に材ではなく多肉植物に発生する 本種より子嚢胞子が短い 本種よりスポアボディが僅かに短い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Spain, Canary Islands, Tenerife, Punta Hidalgo-Chinamada (新種) Orbilia succulenticola L. Quijada, Baral & Beltrán-Tej. 語源…多肉植物に生息する 【よく似た種との区別】 Orbilia xanthoguttulata ヨーロッパに分布する 子嚢盤が黄色系 側糸頂部が棍棒状~篦状 側糸頂部に黄色の油滴がかなり豊富に含まれる 縁部外被層の細胞に黄色の油滴を含む ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じクレードIに含まれる) 本種と異なりカナリア諸島ではなくスペイン本土、ドイツ、スウェーデン、ルクセンブルク、フランスなどに分布する 本種と異なり多肉植物ではなく被子植物および裸子植物の樹皮、稀に材に発生する 本種より子嚢胞子が長い 本種よりスポアボディが僅かに長い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Orbilia aurantiorubra 子嚢のサイズの範囲が重なる 子嚢胞子の形態が類似している 側糸のサイズの範囲が重なる 本種と異なり子嚢盤が黄色~黄褐色ではなく橙色またはばら色 本種よりスポアボディが顕著に長い 本種と異なりスポアボディが涙形ではなく狭涙形~錐形 本種と異なり側糸が棍棒状~篦形ではなく頭状棍棒形 本種と異なり側糸に黄色の油滴を含むという特徴を欠く 本種と縁部外被層の細胞の形態が異なる 本種と異なり縁部外被層の細胞に黄色の油滴を含むという特徴を欠く 本種と異なり”glassy process”を欠くことがある 本種と異なり細胞質にKOH溶解性の内容物をほとんど欠くのではなく含む ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(クレードIではなくクレードIIに含まれる) Orbilia vermiformis 子嚢胞子の形態が類似している 本種と異なりカナリア諸島ではなく中国などに分布する 本種と子嚢盤の色が異なる 本種と側糸の形態が異なる 本種と異なり側糸に黄色の油滴を含むという特徴を欠く 本種と縁部外被層の細胞の形態が異なる 本種と異なり縁部外被層の細胞に黄色の油滴を含むという特徴を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Orbilia euphorbiae カナリア諸島に分布する 同じトウダイグサ属植物の低木林に発生する 本種より子嚢胞子が短い 本種と異なり子嚢胞子の頂部が丸いか鈍頭 本種よりスポアボディのサイズがずっと小さい (その他掲載種) Orbilia aurantiorubra Boudier 【よく似た種との区別】 Orbilia jugulospora 側糸の末端細胞のサイズの範囲が重なる 側糸の末端細胞が頭状棍棒形 “glassy process”を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じクレードIIに含まれる) 本種と異なりエチオピアに分布域が限られる 本種と異なり子嚢盤がばら色または橙色ではなく黄色、橙色、ばら色 本種より子嚢のサイズが小さい 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なりスポアボディの幅がかなり狭い 本種と異なりスポアボディが狭涙形~錐形ではなく錐形 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Orbilia xanthoguttulata 子嚢のサイズの範囲が重なる 子嚢胞子の形態が類似している 本種と異なり子嚢盤が橙色またはばら色ではなくクリーム色、黄色、橙色 本種よりスポアボディが短い 本種と異なりスポアボディが狭涙形~錐形ではなく涙形 本種より側糸の幅が広い 本種と異なり側糸が頭状棍棒形ではなく棍棒状~篦形 本種と異なり側糸に黄色の油滴を含む 本種より縁部外被層の細胞の幅が広い 本種と異なり縁部外被層の細胞に黄色の油滴を含む 本種と異なり”glassy process”が常に存在する 本種と異なり細胞質にKOH溶解性の内容物を含むのではなくほとんど欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(クレードIIではなくクレードIに含まれる) Orbilia succulenticola 子嚢のサイズの範囲が重なる 子嚢胞子の形態が類似している 側糸のサイズの範囲が重なる 本種と異なり子嚢盤が橙色またはばら色ではなく黄色~黄褐色 本種よりスポアボディが顕著に短い 本種と異なりスポアボディが狭涙形~錐形ではなく涙形 本種と異なり側糸が頭状棍棒形ではなく棍棒状~篦形 本種と異なり側糸に黄色の油滴を含む 本種と縁部外被層の細胞の形態が異なる 本種と異なり縁部外被層の細胞に黄色の油滴を含む 本種と異なり”glassy process”が常に存在する 本種と異なり細胞質にKOH溶解性の内容物を含むのではなくほとんど欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(クレードIIではなくクレードIに含まれる)