2018年7月15日 (仮訳)タイ産Nypa fruticansにおいて新たに記録されたエンドファイト、Akanthomyces muscariusの系統的位置 Vinit, K. et al., 2018. Phylogenetic placement of Akanthomyces muscarius, a new endophyte record from Nypa fruticans in Thailand. Current Research in Environmental & Applied Mycology. Available at: http://www.creamjournal.org/pdf/CREAM_8_3_10.pdf [Accessed July 14, 2018]. 【R3-05306】2018/7/15投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ タイ、クラビー県においてニッパヤシの健全葉から分離されたエンドファイトを検討し、Akanthomyces muscariusと同定した。 本種をタイ新産種として報告するとともに、ニッパヤシを新宿主として報告した。 分子系統解析の結果、本種はLecanicillium属菌と姉妹群を形成した。 (タイ新産種) Akanthomyces muscarius (Petch) Spatafora, Kepler & B. Shrestha 【よく似た種との区別】 Akanthomyces attenuatus 分生子のサイズの範囲が重なる nrLSU+nrSSU+TEF+RPB2に基づく分子系統解析で近縁(同じB1クレードに含まれる) 本種と異なりイギリス、イタリア、南極、タイではなくニュージーランド、米国、ポーランド、日本、エストニア、インドなどに分布する 本種よりフィアライドが短い Lecanicillium aranearum フィアライドのサイズの範囲が重なる nrLSU+nrSSU+TEF+RPB2に基づく分子系統解析で近縁(同じB1クレードに含まれる) 本種と異なりイギリス、イタリア、南極、タイではなくガーナ、インドなどに分布する 本種より分生子が長い nrLSU+nrSSU+TEF+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Akanthomyces aculeatus イギリスに分布する 本種と異なり米国、エストニア、エクアドルなどにおける分布が知られている 本種よりフィアライドが短い 本種より分生子のサイズが小さい nrLSU+nrSSU+TEF+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(クレードB1ではなくB2に含まれる) Akanthomyces lecanii イギリス、イタリアに分布する フィアライドのサイズの範囲が重なる 分生子のサイズの範囲が重なる 本種と異なり西インド諸島、ジャマイカ、ペルー、トルコ、メキシコ、ニュージーランド、スリランカなどにおける分布が知られている nrLSU+nrSSU+TEF+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される