2021年5月10日 （仮訳）多遺伝子配列解析に基づくHanseniaspora–Kloeckera属菌の系統的位置およびその分類学的意義：新種Hanseniaspora pseudoguilliermondiiおよび新変種Hanseniaspora occidentalis var. citricaの記載 Cadez, N., Raspor, P. & Smith, MT. 2006. Phylogenetic placement of Hanseniaspora–Kloeckera species using multigene sequence analysis with taxonomic implications: descriptions of Hanseniaspora pseudoguilliermondii sp. nov. and Hanseniaspora occidentalis var. citrica var. nov. International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology. Available at: https://www.microbiologyresearch.org/content/journal/ijsem/10.1099/ijs.0.64052-0 [Accessed May 10, 2021] 【R3-08399】2021/5/9投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ Hanseniaspora–Kloeckera属菌の系統関係を検討し、4種の系統解析マーカーの有用性を評価した。 Hanseniaspora pseudoguilliermondiiおよびH. occidentalis var. citricaを記載した。 前者は米国ジョージア州、後者はイタリアにおいてオレンジジュースから分離され、後者はアルゼンチンで腐ったミカン果実からも分離された。 Georgia, USA （新種） Hanseniaspora pseudoguilliermondii Cadez, Raspor & M.T. Smith 語源…偽のHanseniaspora guilliermondii 【よく似た種との区別】 Hanseniaspora guilliermondii スクロースを発酵不能 2-ケト-D-グルコン酸を資化可能 0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育可能 37°Cで生育可能 ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり米国ではなくオランダ、南アフリカなどに分布する 本種と異なりオレンジジュースではなくトマト、爪などから分離される ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Italy （新変種） Hanseniaspora occidentalis var. citrica Cadez, Raspor & M.T. Smith 語源…ミカン属の 【よく似た種との区別】 Hanseniaspora occidentalis 南米に分布する スクロースを発酵可能 2-ケト-D-グルコン酸を資化不能 0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育不能 37°Cで生育不能 ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁 本変種と異なりイタリア、アルゼンチンではなくインドネシア、ブラジル、米領バージン諸島などに分布する 本変種と異なりオレンジジュースやミカン腐朽果ではなく土壌、ショウジョウバエなどから分離される 本変種と異なりトレハロースを資化不能 ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される