2021年7月30日 （仮訳）ヨードスフェリア科の系統的位置、Iodosphaeria属の基準種I. phyllophilaのエピタイプ指定、および新種I. foliicolaの記載 Miller, AN. & Réblová, M. 2021. Phylogenetic placement of Iodosphaeriaceae (Xylariales, Ascomycota), designation of an epitype for the type species of Iodosphaeria, I. phyllophila, and description of I. foliicola sp. nov. Fungal Systematics and Evolution. Available at: https://www.ingentaconnect.com/content/wfbi/fuse/pre-prints/content-f5_fuse_vol8_art5 [Accessed July 30, 2021] 【R3-08642】2021/7/30投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ Iodosphaeria属の系統的位置を検討し、本属がクロサイワイタケ目においてシュードスポリデスミウム科の姉妹群として良好に支持された単系統群を形成することを示した。 基準種I. phyllophilaのエピタイプ標本を指定し、初となる配列データを取得した。 カナダ、プリンスエドワードアイランド州においてハンノキ属植物の越冬葉に生じた菌をI. foliicolaとして新種記載した。 Canada, Prince Edward Island, Queens County, Port-laJoye-Fort, Amherst National Historic Site （新種） Iodosphaeria foliicola A.N. Mill. & Réblová 語源…葉生息性の 【よく似た種との区別】 Iodosphaeria honghensis 子嚢に先端リングを有する 子嚢の先端リングがアミロイドである 子嚢胞子がソーセージ形 ITS+nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりカナダではなく中国に分布する 本種と異なり落葉ではなく枯枝に生じる 本種より子嚢が短い 本種より子嚢胞子が長い 本種と異なり子嚢胞子に油滴を含まないのではなく含む 本種と異なりSelenosporella属様ではなくCeratosporium属様のアナモルフが知られている ITS+nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Iodosphaeria phyllophila 同じハンノキ属植物の葉に生じる 枯れた落葉に生じることがある 子嚢に先端リングを有する 子嚢の先端リングがアミロイドである 子嚢胞子がソーセージ形 子嚢胞子に油滴を含まない Selenosporella属様アナモルフが知られている ITS+nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりカナダではなくベルギー、ブラジル、仏領ギアナ、イギリス、ニュージーランドなどに分布する 本種と異なりカバノキ属、ハシバミ属、ヤナギラン属、ヤマナラシ属、ヤナギ属、キイチゴ属、ヘゴ属、クロガヤ属、Ripogonum属植物などに生じる 本種と異なり枯枝における発生が知られている 本種より子嚢が長い 本種より子嚢胞子が長い 本種と異なりCeratosporium属様のアナモルフが知られている ITS+nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Iodosphaeria tarda 同じカバノキ科植物に生じることがある 枯れた落葉に生じることがある 子嚢に先端リングを有する 子嚢の先端リングがアミロイドである 子嚢胞子の長さの範囲が重なる 子嚢胞子に油滴を含まない 本種と異なりカナダではなくフランス、ドイツなどに分布する 本種と異なりハンノキ属ではなくハシバミ属、マダケ属植物などに生じる 本種より子嚢が短い 本種より子嚢胞子が長い 本種と異なり子嚢胞子がソーセージ形ではなく楕円形～紡錘形 本種と異なりアナモルフが知られていない （その他掲載種） Iodosphaeria honghensis Marasinghe, Hongsanan & Boonmee 【よく似た種との区別】 Iodosphaeria foliicola 子嚢に先端リングを有する 子嚢の先端リングがアミロイドである 子嚢胞子がソーセージ形 ITS+nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくカナダに分布する 本種と異なり枯枝ではなく落葉に生じる 本種より子嚢が長い 本種より子嚢胞子が短い 本種と異なり子嚢胞子に油滴を含むのではなく含まない 本種と異なりCeratosporium属様ではなくSelenosporella属様のアナモルフが知られている ITS+nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される （その他掲載種） Iodosphaeria hongkongensis Joanne E. Taylor & K.D. Hyde 【よく似た種との区別】 Iodosphaeria ripogoni 子嚢に先端リングを欠く 本種と異なり子嚢胞子に粘液質の鞘を有する Belgium, Wachtebeke, Reepkes （その他掲載種） Iodosphaeria phyllophila (Mouton) Samuels, E. Müller & Petrini ※本種のエピタイプ標本を指定した。 【よく似た種との区別】 Iodosphaeria foliicola 同じハンノキ属植物の葉に生じる 枯れた落葉に生じることがある 子嚢に先端リングを有する 子嚢の先端リングがアミロイドである 子嚢胞子がソーセージ形 子嚢胞子に油滴を含まない Selenosporella属様アナモルフが知られている ITS+nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりベルギー、ブラジル、仏領ギアナ、イギリス、ニュージーランドなどではなくカナダに分布する 本種と異なりカバノキ属、ハシバミ属、ヤナギラン属、ヤマナラシ属、ヤナギ属、キイチゴ属、ヘゴ属、クロガヤ属、Ripogonum属植物などに生じることが知られていない 本種と異なり枯枝における発生が知られていない 本種より子嚢が短い 本種より子嚢胞子が短い 本種と異なりCeratosporium属様のアナモルフが知られていない ITS+nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される （その他掲載種） Iodosphaeria podocarpi Catania & A.I. Romero （その他掲載種） Iodosphaeria polygoni W.H. Hsieh, Chi Y. Chen & Sivanesan （その他掲載種） Iodosphaeria ripogoni Samuels, E. Müller & Petrini 【よく似た種との区別】 Iodosphaeria hongkongensis 子嚢に先端リングを欠く 本種と異なり子嚢胞子に粘液質の鞘を欠く Iodosphaeria tongrenensis 子嚢胞子に鞘を有する ITS+nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢に先端リングを欠くのではなく有する ITS+nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される （新組み合わせ） Iodosphaeria tarda (Fuckel) A.N. Mill. & Réblová 旧名：Sphaeria tarda Fuckel 【よく似た種との区別】 Iodosphaeria foliicola 同じカバノキ科植物に生じることがある 枯れた落葉に生じることがある 子嚢に先端リングを有する 子嚢の先端リングがアミロイドである 子嚢胞子の長さの範囲が重なる 子嚢胞子に油滴を含まない 本種と異なりフランス、ドイツなどではなくカナダに分布する 本種と異なりハシバミ属、マダケ属などではなくハンノキ属植物に生じる 本種より子嚢が長い 本種より子嚢胞子が短い 本種と異なり子嚢胞子が楕円形～紡錘形ではなくソーセージ形 本種と異なりアナモルフが知られている （その他掲載種） Iodosphaeria tongrenensis Q.R. Li, J.C. Kang & K.D. Hyde 【よく似た種との区別】 Iodosphaeria ripogoni 子嚢胞子に鞘を有する ITS+nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢に先端リングを有するのではなく欠く ITS+nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される