2019年6月28日 (仮訳)新種Marasmius mbalmayoensisの核LSU rDNA配列に基づく熱帯アフリカ産Marasmius bekolacongoli複合種との系統学的類縁性 Douanla-Meli, C. & Langer, E. 2008. Phylogenetic relationship of Marasmius mbalmayoensis sp. nov. to the tropical African Marasmius bekolacongoli complex based on nuc-LSU rDNA sequences. Mycologia. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.3852/07-009R2 [Accessed June 27, 2019] 【R3-06351】2019/6/28投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ カメルーンにおいて腐朽葉に生じた菌を検討し、Marasmius mbalmayoensisとして新種記載した。 本種は子実体が大型で柄が長く、太い基部の菌糸体から根状菌糸束を生じ、担子胞子が大型の涙形~S字状であることなどで特徴づけられた。 本種の形態はM. bekolacongoliに類似していたが、分子系統解析では異なる系統を形成した。 Cameroon, Centre Province, Department of Nyong and So’o,Mbalmayo Forest Reserve, village Ekombitie, 47 km south-east of Yaounde (新種) Marasmius mbalmayoensis Douanla-Meli 語源…ムバルマヨ産の 【よく似た種との区別】 Marasmius bekolacongoli カメルーンに分布する 子実体が大型 傘のサイズの範囲が重なる 傘が淡紫色~暗紫色 傘が広い鐘形 傘表面が粗い扇畳状 襞が大型 襞の間隔が疎 柄の長さの範囲が重なる 担子胞子がシアノフィリックである nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりジンバブエにおける分布が知られている 本種と異なり担子胞子が紡錘状~S字状でしばしば強く屈曲するのではなく狭棍棒形、涙状で時に屈曲する nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Marasmius wynneae 子実体が大型 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より担子胞子のサイズが小さい nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Marasmius oreades(シバフタケ) 子実体が大型 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より担子胞子のサイズが小さい nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Marasmius collinus 子実体が大型 本種より担子胞子のサイズが小さい Marasmius camerunensis 子実体のサイズが大体類似している 傘のサイズが類似している 柄のサイズが類似している 担子胞子の長さの範囲が重なる 本種と異なり腐朽葉ではなく枯枝などを基質とする 本種と異なり子実体が散生~群生するのではなくほとんどの場合単生する 本種より柄が短い 本種と異なり側シスチジアを欠く Marasmius anomalus 担子胞子の長さの範囲が重なる nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Marasmius megistosporus 本種より担子胞子が長い 本種より傘のサイズが小さい 本種と異なり傘上表皮がSiccus型の箒状細胞からなる Marasmius litoralis 本種より傘のサイズが小さい 本種と異なり傘上表皮がSiccus型の箒状細胞からなる Marasmius megistus 子実体のサイズが類似している 傘の色が類似している nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘表皮が箒状細胞からなる nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Marasmius brunneolus var. fuliginosus 傘表面が顕著な扇畳状 担子胞子が長い 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり傘表皮にSiccus型の細胞が含まれる Marasmius brunneospermus(アミガサホウライタケ) 傘が広い凸形 本種と異なり子実体に吸水性を有する 本種より傘のサイズが小さい 本種と異なり傘に中丘を欠く 本種より柄が短い 本種と異なり胞子紋が白色ではなく褐色 本種より担子胞子のサイズが小さい Marasmius latepileatus 子実体が大型 担子胞子の長さの範囲が重なる 本種と異なりジンバブエにおける分布が知られている 本種と異なり傘がクリームベージュ色 本種と異なり柄が黄金褐色 本種より担子胞子の幅が広い Marasmius sulcatipes 本種より傘のサイズが大きい 本種と異なり傘が灰色 本種より担子胞子が長い