2014年6月10日 (仮訳)形態・化学・分子のデータに基づくDiploschistes属の系統学的研究 Fernandez-Brime, S. et al., 2013. Phylogenetic study of Diploschistes (lichen-forming Ascomycota: Ostropales: Graphidaceae), based on morphological, chemical, and molecular data. Taxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/iapt/tax/2013/00000062/00000002/art00003 [Accessed June 9, 2014]. 【R3-00794】2014/06/10投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ Diploschistes属、特にD. scruposus種複合体の系統関係を形態学的・化学的・分子系統学的データを組み合わせて検討し、種群および種の単系統性を評価した。 子器の形態に基づき従来から言及されてきた、属内3グループの系統関係を初めて示し、Limborina、Diploschistes、Thorsteniaの各亜属に分類した。 また、D. diacapsis ssp. neutrophilusが基本種と遠縁であることや、一部の分類群の形態・化学データが分子系統と関連しないことなどを示した。 Spain, Catalonia, Lleida, La Segarra, Torà, Font de Can Porta, by the road to Solsona (新変種) Diploschistes ocellatus var. tenuis Fdez.-Brime & Llimona 語源…薄い 【よく似た種との区別】 Diploschistes ocellatus スペインに分布する nrITS+mtSSU+形態学的データ+化学的データに基づく分子系統解析で近縁 本変種と異なり子器を形成することがある 本変種より地衣体が厚い nrITS+mtSSU+形態学的データ+化学的データに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ) Diploschistes neutrophilus (Clauzade & Cl. Roux) Fdez.-Brime & Llimona 旧名:Diploschistes diacapsis ssp. neutrophilus (Clauzade & Cl. Roux) Clauzade & Cl. Roux 【よく似た種との区別】 Diploschistes diacapsis 同じDiploschistes亜属に含まれる スペインに分布する 形態的に類似している(かつて本種がこの種の亜種であった) 本種と異なり沿岸域ではなく内陸部に分布する 本種と異なり石膏土や強い石灰質土壌に発生する 本種と異なり地衣体が完全に基質に固着せず、ごく緩く基質に着生する 本種より地衣体が厚く、凸形である nrITS+mtSSU+形態学的データ+化学的データに基づく分子系統解析で遠縁