2015年10月13日 (仮訳)ヤシに発生した新種Neodeightonia palmicolaの系統および形態 Liu, J-K. et al., 2010. Phylogeny and morphology of Neodeightonia palmicola sp. nov. from palms. Sydowia. Available at: http://www.cabdirect.org/abstracts/20113041562.html [Accessed October 13, 2015]. 【R3-02282】2015/10/13投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ タイ北部においてクロツグ属およびクジャクヤシ属のヤシ類に発生した菌を検討し、Neodeightonia palmicolaとして新種記載した。 本種は子嚢胞子が無色で隔壁を欠き、顕著な鞘に覆われることなどで特徴づけられた。 分子系統解析の結果、本種がBotryosphaeria属菌よりもNeodeightonia属の基準種に近縁であることが示された。 Khun Korn Waterfall, Muang District, Chiang Rai Province, Thailand (新種) Neodeightonia palmicola J.K. Liu, Phookamsak & K.D. Hyde 語源…ヤシに生息する 【よく似た種との区別】 Neodeightonia subglobosa 子嚢果に単一の小房を含む 子嚢の形状が類似している 子嚢胞子の形状が類似している 偽側糸に隔壁を有する ITS+nr+SU+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりタイではなくイギリスなどに分布する 本種と異なりクロツグ属およびクジャクヤシ属のヤシ類ではなくホウライチク属植物などを宿主とする 本種より子嚢のサイズが小さい 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子が無色ではなく成熟すると褐色 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が0ではなく1 本種と異なり子嚢胞子が顕著なよく発達した鞘に包まれるという特徴を欠く 本種より分生子のサイズが小さい 本種と異なり分生子が倒卵形~楕円形ではなく球形~類球形 本種と異なり分生子の隔壁数が1ではなく0 ITS+nr+SU+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Botryosphaeria corticola 分生子の色が類似している 分生子の形状が類似している ITS+nr+SU+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりタイではなくスペイン、ポルトガルなどに分布する 本種と異なりクロツグ属およびクジャクヤシ属のヤシ類ではなくコナラ属植物などを宿主とする 本種より分生子のサイズが顕著に大きい ITS+nr+SU+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Neodeightonia phoenicum 同じヤシ科植物を宿主とする 分生子の色が類似している 分生子の形状が類似している ITS+nr+SU+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりタイではなく米国などに分布する 本種と異なりクロツグ属およびクジャクヤシ属ではなくナツメヤシ属植物を宿主とする 本種と異なり分生子に条線を有する ITS+nr+SU+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される