2018年5月10日 (仮訳)Echinodontium属および類縁属の系統分類 Liu, S-L. et al., 2017. Phylogeny and taxonomy of Echinodontium and related genera. Mycologia. Available at: https://www.fs.fed.us/nrs/pubs/jrnl/2017/nrs_2017_liu_001.pdf [Accessed May 10, 2018]. 【R3-05108】2018/5/10投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ベニタケ目のEchinodontium、Laurilia、Perplexostereumの3属について分子系統解析を実施した。 形態学的検討および分子系統解析の結果に基づき、Echinodontium japonicum(中国新産種)に対して新属Echinodontiellumを提唱した。 また、Stereum taxodiiおよび台湾産1新種に対して新属Lauriliellaを提唱した。 台湾高雄市Ah-Kuo (新種) Lauriliella taiwanensis Nakasone & S.H. He 語源…(属名)Laurilia属+(縮小辞)/(種小名)台湾産の 【よく似た種との区別】 Lauriliella taxodii 形態的に類似している(この種として報告されたことがあった) シスチジアに結晶を伴う ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり台湾ではなく米国南東部などに分布する 本種と異なりヒノキ属ではなくヌマスギ属植物などを宿主とする 本種より子実体のサイズが小さい 本種ほど子実体が頑丈でない 本種と異なり子実体が中高~鐘形の傘状ではなく背着生~半背着生 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ、中国新産種) Echinodontiellum japonicum (Imazeki) Nakasone & S.H. He コウヤクマンネンハリタケ 旧名:Echinodontium japonicum Imazeki 語源…(属名)Echinodontium属+(縮小辞) (新組み合わせ) Lauriliella taxodii (Lentz & H.H. McKay) Nakasone & S.H. He 旧名:Laurilia taxodii (Lentz & H.H. McKay) Parmasto (基礎異名はStereum taxodii Lentz & H.H. McKay) 【よく似た種との区別】 Lauriliella taiwanensis 形態的に類似している(本種として報告されたことがあった) シスチジアに結晶を伴う ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり米国南東部などではなく台湾に分布する 本種と異なりヌマスギ属などではなくヒノキ属植物を宿主とする 本種より子実体のサイズが大きい 本種より子実体が頑丈である 本種と異なり子実体が背着生~半背着生ではなく中高~鐘形の傘状 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される