2020年11月22日 (仮訳)中国産Hyphodontia属の系統分類 Wang, M. & Chen, Y-Y. 2017. Phylogeny and taxonomy of the genus Hyphodontia (Hymenochaetales, Basidiomycota) in China. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.309.1.4 [Accessed November 22, 2020] 【R3-07891】2020/11/21投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国からHyphodontia bubalinaとH. mongolicaの2新種を記載した。 前者は内モンゴル自治区、河北省に分布し、子実体が薄くクリーム色、担子胞子が類球形~楕円形、1菌糸型であることなどで特徴づけられた。 後者は内モンゴル自治区に分布し、部分的に融合するか分枝する針を有し、担子胞子が楕円形、シスチジアが棍棒形および管状、1菌糸型であることなどで特徴づけられた。 中国内モンゴル自治区フルンボイル市根河市金河林務局 (新種) Hyphodontia bubalina Min Wang, Yuan Y. Chen & B.K. Cui 語源…黄褐色の(子実体の色から) 【よく似た種との区別】 Hyphodontia niemelaei 菌糸構成が1菌糸型 菌糸が薄壁~僅かに厚壁 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり熱帯~亜熱帯に分布する 本種と異なり子実層托が管孔状 本種より担子胞子のサイズが大きい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hyphodontia rhizomorpha 中国に分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実層托が白色 本種と異なり子実層托が管孔状 本種と異なり根状菌糸束を有する 本種と異なりシスチジアが膀胱状 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hyphodontia spathulata 子実層托が歯牙状 菌糸構成が1菌糸型 子実体形成菌糸層菌糸に結晶を伴う 本種より針の密度が大きい 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なりレプトシスチジアが頭状 中国内モンゴル自治区フルンボイル市アルグン市莫尔道嘎国家森林公園 (新種) Hyphodontia mongolica Min Wang, Yuan Y. Chen & B.K. Cui 語源…モンゴルの 【よく似た種との区別】 Hyphodontia cineracea ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり針葉樹ではなく広葉樹に生じる 本種と異なり子実層托が平滑~小孔状 本種より担子胞子の幅が狭い 本種と異なり担子胞子が楕円形ではなく類ソーセージ形~円筒形 本種と異なりシスチジアが棍棒形~管状ではなく円筒形 本種と異なりシスチジアが薄壁 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hyphodontia pilaecystidiata 針が分枝する 菌糸構成が1菌糸型 菌糸にクランプを有する 本種より担子胞子の幅が広い 本種と異なり生殖菌糸が薄壁