(仮訳)Phytophthora alticola;新規標本およびネオタイプ標本に基づく記載文の修正
Bose, T. et al., 2017. Phytophthora alticola; emended description based on new collections and a neotype. Sydowia. Available at: http://researchrepository.murdoch.edu.au/id/eprint/40302/ [Accessed March 8, 2018].
【R3-04920】2018/3/9投稿

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3行まとめ

Phytophthora alticolaに関する分類学的混乱を解決するために、本種のネオタイプ標本を選定した。
本種の原記載は混合された培養菌株が基になっているとみられ、そのため本種は従来疑問種として扱われてきた。
本種はユーカリの病原菌として南アフリカから記載され、その後の複数の調査で見出されなかったが、本研究では比較的普通種として分離された。
South Africa, KwaZulu-Natal, Commondale

(その他掲載種)

Phytophthora alticola Maseko
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Phytophthora boodjera
遊走子嚢柄が分枝しないか分枝する
遊走子嚢の基部がしばしば塊茎状
遊走子嚢のサイズの範囲が重なる
遊走子嚢の縦横比が類似している
遊走子嚢に乳頭突起を有する
造卵器のサイズの範囲が重なる
造卵器が黄金褐色
造卵器表面が僅かに波打つ
造卵器が非充満性
卵胞子のサイズの範囲が重なる
卵胞子の壁の厚さの範囲が重なる
卵胞子の”wall index”の範囲が重なる
造精器が側着性
造精器のサイズの範囲が重なる
コロニーが圧着状
コロニーに顕著な生長パターンが見られない
ホモタリックである
ITS、BT、cox1、hsp90、ITS+BT+cox1+hsp90に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり遊走子嚢が卵状、倒卵形などではなく卵状、レモン形、ピーナッツ形など
本種よりV8AおよびCA培地での生長が速い
ITS、BT、cox1、hsp90、ITS+BT+cox1+hsp90に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phytophthora arenaria
遊走子嚢柄が分枝しないか分枝する
遊走子嚢の基部がしばしば塊茎状
遊走子嚢が卵状、倒洋梨形など
遊走子嚢に乳頭突起を有する
造卵器のサイズの範囲が重なる
造卵器が黄金褐色
造卵器表面が僅かに波打つ
造卵器が非充満性
卵胞子のサイズの範囲が重なる
卵胞子の壁の厚さの範囲が重なる
卵胞子の”wall index”の範囲が重なる
造精器が側着性
造精器のサイズの範囲が重なる
造精器にしばしば指状突起を有する
ホモタリックである
ITS、BT、cox1、hsp90、ITS+BT+cox1+hsp90に基づく分子系統解析で近縁
本種より遊走子嚢の平均サイズが小さい
本種より遊走子嚢の縦横比が大きい
本種と異なりコロニーに顕著な生長パターンが見られないのではなく放射状~微かに放射状
ITS、BT、cox1、hsp90、ITS+BT+cox1+hsp90に基づく分子系統解析で明瞭に区別される