(仮訳)台湾のヒノキ老齢林において見出されたPhytophthora lateralis
Brasier, CM. et al., 2010. Phytophthora lateralis discovered in an old growth Chamaecyparis forest in Taiwan. Plant Pathology. …. Available at: http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1365-3059.2010.02278.x/full [Accessed May 22, 2015].
【R3-01849】2015/05/23投稿

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3行まとめ

台湾北東部のChamaecyparis obtusa var. formosana林において土壌から釣菌法で分離されたエキビョウキン属卵菌を検討した。
遊走子嚢や厚壁胞子などの形態、生長温度、ITSおよびCOXIIの塩基配列に基づき、本種をPhytophthora lateralisと同定した。
本種の地理的起源は明らかになっていないが、天然環境から見出され、宿主に病徴を生じなかったことなどから、台湾がその地域に含まれる可能性が示唆された。

(台湾新産種)

Phytophthora lateralis Tucker & Milbrath
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【よく似た種との区別】
Phytophthora hibernalis
気生の種である
遊走子嚢が早落性
ITSおよびCOXIIに基づく分子系統解析で近縁(同じITSクレード8に含まれる)
ITSおよびCOXIIに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phytophthora ramorum
気生の種である
遊走子嚢が早落性
遊走子嚢に短い柄を伴う
多細胞からなる”stroma”を形成する
厚壁胞子が大型
生育適温が20°C
最大生長温度が25°C
ITSおよびCOXIIに基づく分子系統解析で近縁(同じITSクレード8に含まれる)
ITSおよびCOXIIに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phytophthora foliorum
気生の種である
遊走子嚢が早落性
ITSおよびCOXIIに基づく分子系統解析で近縁(同じITSクレード8に含まれる)
ITSおよびCOXIIに基づく分子系統解析で明瞭に区別される