(仮訳)13ヶ国において観賞樹、果樹、および在来植物を宿主とした多犯性の新種Phytophthora niederhauserii
Abad, ZG. et al., 2014. Phytophthora niederhauserii sp. nov., a polyphagous species associated with ornamentals, fruit trees and native plants in 13 countries. Mycologia. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/full/10.3852/12-119 [Accessed October 3, 2017].
【R3-04449】2017/10/3投稿

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3行まとめ

13ヶ国において25科33種の植物の根、根頭、および茎から分離された卵菌の一種を検討し、Phytophthora niederhauseriiとして新種記載した。
本種は遊走子嚢が楕円形で乳頭状ではなく、菌糸の膨大部が数珠状に浅裂し、造精器が底着性であることなどで特徴づけられた。
本種は分子系統解析ではITSクレード7bに含まれ、P. sojaeなどに近縁であった。
United States of America, North Carolina, Henderson

(新種)

Phytophthora niederhauserii Z.G. Abad & J.A. Abad
語源…John S. Niederhauser博士に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Phytophthora sojae
米国に分布する
最適生長温度が30°C付近
ITS、β-チューブリン、EF1-αに基づく分子系統解析で近縁(同じITSクレード7bに含まれる)
本種と異なりダイズが宿主として知られている
本種と異なりヘテロタリックではなくホモタリックである
本種と異なり造精器が底着性ではなく主に側着性
本種と異なり造精器がしばしば非対称形という特徴を欠く
本種と異なり遊走子嚢が楕円形でない
本種と異なり菌糸の膨大部が数珠状に浅裂するという特徴を欠く
ITS、β-チューブリン、EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される