(仮訳)米国オレゴン州のタンオーク-ダグラスファー混生林から見出された新種Phytophthora pluvialis
Reeser, P., Sutton, W. & Hansen, E., 2013. Phytophthora pluvialis, a new species from mixed tanoak-Douglas-fir forests of western Oregon, USA. North American Fungi. Available at: http://www.cabdirect.org/abstracts/20133206377.html [Accessed January 13, 2014].
【R3-00268】2014/01/13投稿

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3行まとめ

米国オレゴン州で2002年から、林内の小川、土壌および林内雨などから分離されていた菌をPhytophthora pluvialisとして新種記載した。
本種はタンオークの枝および幹に潰瘍病を起こす菌として知られており、他の植物からは知られていない。
分子系統解析では、本新種はCooke et al. (2000) によるところの「クレード3」に含まれた。
Brookings, Oregon, United States

(新種)

Phytophthora pluvialis, Reeser, Sutton and E Hansen
語源…雨の(林内雨から多くの菌株が分離されたことから)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Phytophthora ilicis
造卵器の形態が類似している
遊走子嚢の形態が類似している
ITS領域およびcoxスペーサー領域に基づく分子系統解析で近縁(同じ「クレード3」に含まれる)
本種と異なりタンオークではなくモチノキ属樹木の病原菌として知られている
造卵器の平均サイズが本種より小さい
卵胞子の平均サイズが本種より小さい
遊走子嚢のサイズが本種より小さい
本種と異なり菌糸の膨大が知られていない
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phytophthora nemorosa
タンオークの病原菌として知られている
造卵器の形態が類似している
遊走子嚢の形態が類似している
ITS領域およびcoxスペーサー領域に基づく分子系統解析で近縁(同じ「クレード3」に含まれる)
本種と異なりクスノキ科のUmbellularia californicaの病原菌としても知られている
造卵器の平均サイズが本種より大きい
卵胞子の平均サイズが本種より大きい
遊走子嚢のサイズが本種より小さい
本種と異なり菌糸の膨大が水中と寒天培地中の両方ではなく、寒天培地中でしか見られない
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phytophthora pseudosyringae
ITS領域およびcoxスペーサー領域に基づく分子系統解析で近縁(同じ「クレード3」に含まれる)
造卵器の平均サイズが本種より小さい
本種と異なり造卵器が底着性のものだけでなく側着性の場合もある
卵胞子の平均サイズが本種より小さい
遊走子嚢のサイズが本種より小さい
本種と異なり分枝する鎖状の菌糸膨大が見られる
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phytophthora psychrophila
造卵器の形態が類似している
遊走子嚢の形態が類似している
ITS領域およびcoxスペーサー領域に基づく分子系統解析で近縁(同じ「クレード3」に含まれる)
造卵器の平均サイズが本種より大きい
卵胞子の平均サイズが本種より大きい
遊走子嚢のサイズが本種より小さい
本種と異なり菌糸の膨大が稀にしか見られない
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される