2020年12月6日 （仮訳）ポーランドの衰退するAlnus glutinosa林において分離された新種Phytophthora polonica Belbahri, L. et al., 2016. Phytophthora polonica, a new species isolated from declining Alnus glutinosa stands in Poland. FEMS Microbiology Letters. Available at: https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/j.1574-6968.2006.00349.x [Accessed December 6, 2020] 【R3-07933】2020/12/6投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ ポーランドにおいてAlnus glutinosaの根圏土壌から分離された卵菌の一種を検討し、Phytophthora polonicaとして新種記載した。 本種はニンジン寒天培地での生長が遅い～中程度で生育適温および最大生長温度が高く、大型の造卵器および厚壁胞子を形成することなどで特徴づけられた。 本種は接種試験でハンノキの枝に対して僅かな病原性を示した。 Poland, Kolo （新種） Phytophthora polonica Belbahri, E. Moralejo, Calmin & Oszako 語源…ポーランドの 【よく似た種との区別】 Phytophthora fragariae ITS+EF1-α+β-tub+nadh1に基づく分子系統解析で近縁 本種より生育適温が低い ITS+EF1-α+β-tub+nadh1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phytophthora fragariae var. rubi ITS+EF1-α+β-tub+nadh1に基づく分子系統解析で近縁 本種より生育適温が低い ITS+EF1-α+β-tub+nadh1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phytophthora humicola 生育適温が異常に高い ITS+EF1-α+β-tub+nadh1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり厚壁胞子を形成しない ITS+EF1-α+β-tub+nadh1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phytophthora insolita コロニーの性状が類似している 厚壁胞子が小型 菌糸の膨大部の形成が類似している 生育適温が類似している ITS+EF1-α+β-tub+nadh1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり卵胞子が単為生殖で形成される ITS+EF1-α+β-tub+nadh1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phytophthora quininea ITS+EF1-α+β-tub+nadh1に基づく分子系統解析で近縁 本種より造卵器のサイズが大きい ITS+EF1-α+β-tub+nadh1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phytophthora richardiae ITS+EF1-α+β-tub+nadh1に基づく分子系統解析で近縁 本種より最大生長温度が低い ITS+EF1-α+β-tub+nadh1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phytophthora macrochlamydospora 本種と異なり生殖構造が知られていない Phytophthora cinnamomi 形態的に類似している（混同のおそれがある） 厚壁胞子を形成する 菌糸に膨大部を形成する ITS+EF1-α+β-tub+nadh1に基づく分子系統解析で近縁 本種よりコロニーの生長が速い ITS+EF1-α+β-tub+nadh1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phytophthora lateralis 形態的に類似している（混同のおそれがある） 厚壁胞子を形成する 菌糸に膨大部を形成する ITS+EF1-α+β-tub+nadh1に基づく分子系統解析で近縁 本種より生育適温が低い ITS+EF1-α+β-tub+nadh1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phytophthora alni 生態的地位が同一である 本種と異なり造卵器の壁表面が平滑でない 本種と異なり造精器がほぼ常に底着性である