(仮訳)ミャンマーにおいてヤシ糖から分離された耐カチオン性の新種の酵母、Pichia myanmarensis
Nagatsuka, Y., Kawasaki, H. & Seki, T. 2005. Pichia myanmarensis sp. nov., a novel cation-tolerant yeast isolated from palm sugar in Myanmar. International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology. Available at: https://www.microbiologyresearch.org/content/journal/ijsem/10.1099/ijs.0.63558-0 [Accessed March 6, 2022] 【R3-09299】2022/3/6投稿

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3行まとめ

東南アジアにおいて様々な発酵食品から分離された耐塩性酵母を検討した。
そのうちミャンマー、マンダレーのラム酒蒸留所においてヤシ糖から分離された1菌株がPichia anomalaと別種であることを示し、P. myanmarensisとして新種記載した。
本種はP. anomalaとD-アラビノースを資化可能で、37および40°Cで生育可能である点などが異なり、DNA-DNAハイブリダイゼーションでも明らかに異なっていた。
Mandalay, Myanmar

(新種)

Pichia myanmarensis Nagatsuka, H. Kawasaki & Tats. Seki
語源…ミャンマー産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Pichia anomala
ミャンマーに分布する
食品から分離される
主要なユビキノンがQ-7である
nrSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりインドネシア、タイにおける分布が知られている
本種と異なりパーム糖ではなくバナナ、赤米、発酵もち米などから分離される
本種と異なりD-アラビノースを資化不能
本種と異なり37および40°Cで生育可能という特徴を欠く
nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される