(仮訳)ブラジルにおいてアツバノボタンの葉枯病と関係する新種Pilidiella tibouchinae
Miranda, BEC. et al., 2012. Pilidiella tibouchinae sp. nov. associated with foliage blight of Tibouchina granulosa (quaresmeira) in Brazil. IMA Fungus.…. Available at: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3399098/ [Accessed May 21, 2014].
【R3-00733】2014/05/22投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

ブラジルにおいてアツバノボタンの葉枯れ症状が観察され、しばしば枝の先端に奇形が起こったり、枝枯れ症状に発展することがあった。
この病害は、アツバノボタンの病害の中でも最も広範に見られ、被害の大きいものの一つであることから、原因菌の究明を行った。
病変部の組織から分離された菌を、形態学的検討および分子系統解析の結果に基づき、Pilidiella tibouchinaeとして新種記載した。
Brazil, Minas Gerais, Viçosa, campus of the Universidade Federal de Viçosa

(新種)

Pilidiella tibouchinae B.E.C. Miranda, R.W. Barreto & Crous
語源…シコンノボタン属の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Pilidiella eucalyptorum
形態的に類似している
分生子のサイズの範囲が重なる
分生子のQ値が類似している
ITSおよびLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりノボタン科樹木を宿主としない
本種と異なり分生子が無色~淡煙褐色ではなく褐色~暗赤褐色
本種と異なり分生子が広楕円形ではなく広楕円形~レモン形
本種と異なり稀に分生子に付属糸を持つ
本種と異なり分生子に発芽溝を持つ
本種より分生子殻の壁が厚い
ITSおよびLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Pilidiella petrakioidea
形態的に類似している
分生子に発芽溝を欠く
本種と異なりノボタン科樹木を宿主としない
本種より分生子が長い
本種より分生子のQ値が大きい(1.9を超える)
本種と異なり分生子が広楕円形ではなく頂部が鋭く丸くなる狭楕円形
本種と異なり分生子に粘質の付属糸を持つ
Pilidiella granati
分生子に発芽溝を欠く
ITSおよびLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりノボタン科樹木を宿主としない
本種より分生子の幅が狭い
本種より分生子のQ値が大きい
本種と異なり分生子が広楕円形ではなく楕円形
本種と異なり分生子に付属糸を持つ
ITSおよびLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Pilidiella crousii
分生子に付属糸を欠く
分生子に発芽溝を欠く
ITSおよびLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりノボタン科樹木を宿主としない
本種より分生子のサイズが小さい
本種より分生子のQ値が大きい
本種と異なり分生子が広楕円形ではなく狭楕円形~楕円形
ITSおよびLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される