(仮訳)フンタマカビ綱のAchroceratosphaeria属および新属Pisorisporiumの水生菌および陸生菌に対する新目ピソリスポリウム目の提唱
Réblová, M., Fournier, J., Štěpánek, V., 2014. Pisorisporiales, a new order of aquatic and terrestrial fungi for Achroceratosphaeria and Pisorisporium gen. nov. in the Sordariomycetes. Persoonia. … Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/nhn/pimj/pre-prints/content-nbc_persoonia_0290 [Accessed May 26, 2015].
【R3-01860】2015/05/26投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

沈んだ腐朽材から見出された4標本を検討し、新属新種Pisorisporium cymbiformeおよびP. glaucumとして記載した。
分子系統解析で本属がAchroceratosphaeria属と独自の単系統群を形成したことから、両属に対して新目ピソリスポリウム目および新科ピソリスポリウム科を設けた。
本目はボタンタケ亜綱の系統の基部に位置し、ルルワーシア目およびコラリノナステス目と姉妹群を形成した。
France, Midi-Pyrénées, Ariège, Rimont, valley of La Maille brook

(新種)

Pisorisporium cymbiforme Réblová & J. Fourn.
語源…(属名)豆の胞子[子嚢胞子内部で油滴が鎖状に配列する様子から]/(種小名)舟形の(子嚢胞子の形状から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Pisorisporium glaucum
子嚢胞子の隔壁数が類似している
本種と異なりフランスではなくベルギーに分布する
本種と異なりハンノキ属およびトネリコ属ではなくカエデ属植物を宿主とする
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種と異なり寒天培地での培養に成功していない
Crassoascus spp.
子嚢の形態が類似している
子嚢頂部がアミロイド
子嚢胞子の形態が類似している
子嚢胞子が紡錘形
本種と異なり子嚢頂部が鈍頭~広く丸いのではなく平ら
本種と異なり子嚢胞子の中ほどの細胞が褐色で末端の細胞が無色
本種と異なり子嚢胞子に時に帽状の付属物を伴う
Iodosphaeria spp.
子嚢の形態が類似している
子嚢頂部がアミロイド
子嚢胞子の形態が類似している
本種と異なり子嚢果に乳頭突起を欠く
本種と異なり子嚢果が無毛ではなく頂部から放射状の毛が生じる
本種と異なり子嚢果に網目状の褐色の菌糸を伴う
本種と異なり子嚢頂部が鈍頭~広く丸いのではなく平ら
本種と異なり子嚢胞子が紡錘形・舟形・円筒形ではなく類ソーセージ形で稀に楕円形
本種と異なり子嚢胞子に隔壁を欠く
本種と異なりアナモルフを有する
Iodosphaeria aquatica
水生菌である
子嚢果が無毛
子嚢胞子が子嚢内部で2列で配列することがある
子嚢胞子が紡錘形
子嚢胞子に隔壁を有する
本種と異なり子嚢果が盾状子座直下に埋生する
本種と異なり子嚢胞子が子嚢内部で2列ではなく3列に配列することがある
本種と異なり子嚢胞子の隔壁が(8-)12-16ではなく1
本種と異なり子嚢胞子の両端に粘液質の付属物を伴う
本種と異なり子嚢果の壁が褐色多角形の細胞からなる
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Belgium, Hainaut Province, Wellin, Halma, Ry des Glands brook

(新種)

Pisorisporium glaucum Réblová & J. Fourn.
語源…青色の(子嚢頂部が強いアミロイド性を示すことから)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Pisorisporium cymbiforme
子嚢胞子の隔壁数が類似している
本種と異なりベルギーではなくフランスに分布する
本種と異なりカエデ属ではなくハンノキ属およびトネリコ属植物を宿主とする
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり寒天培地での培養に成功している
Crassoascus spp.
子嚢の形態が類似している
子嚢頂部がアミロイド
子嚢胞子の形態が類似している
子嚢胞子が紡錘形
本種と異なり子嚢頂部が鈍頭~広く丸いのではなく平ら
本種と異なり子嚢胞子の中ほどの細胞が褐色で末端の細胞が無色
本種と異なり子嚢胞子に時に帽状の付属物を伴う
Iodosphaeria spp.
子嚢の形態が類似している
子嚢頂部がアミロイド
子嚢胞子の形態が類似している
本種と異なり子嚢果に乳頭突起を欠く
本種と異なり子嚢果が無毛ではなく頂部から放射状の毛が生じる
本種と異なり子嚢果に網目状の褐色の菌糸を伴う
本種と異なり子嚢頂部が鈍頭~広く丸いのではなく平ら
本種と異なり子嚢胞子が紡錘形~類円筒形の鎌形ではなく類ソーセージ形で稀に楕円形
本種と異なり子嚢胞子に隔壁を欠く
本種と異なりアナモルフを有する
Iodosphaeria aquatica
水生菌である
子嚢果が無毛
子嚢胞子が子嚢内部で2-3列で配列する
子嚢胞子が紡錘形
子嚢胞子に隔壁を有する
本種と異なり子嚢果が盾状子座直下に埋生する
本種と異なり子嚢胞子の隔壁が10-14ではなく1
本種と異なり子嚢胞子の両端に粘液質の付属物を伴う
本種と異なり子嚢果の壁が褐色多角形の細胞からなる