(仮訳)ヒトに”Yellow Grains”を伴う菌腫を起こす新規病原菌、Pleurostomophora ochracea
Mhmoud, NA., et al., 2012. Pleurostomophora ochracea, a novel agent of human eumycetoma with yellow grains. Journal of clinical Microbiology. …. Available at: http://jcm.asm.org/content/50/9/2987.short [Accessed April 27, 2014].
【R3-00651】2014/04/27投稿

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3行まとめ

スーダン中央部で”yellow-grain mycetoma”に罹患した60歳男性から分離された真菌を、Pleurostomophora ochraceaとして新種記載した。
本種はイトラコナゾール、ケトコナゾール、ポサコナゾール、ボリコナゾールに高い感受性を示したが、フルコナゾールには非感受性であり、カスポファンジンで阻害されたが5-フルシトシンでは阻害を受けなかった。
本種は他の本属菌と比較して生長が遅く、最適生長温度が36-37°Cと高温であった。
Khartoum, Sudan

(新種)

Pleurostomophora ochracea Mhmoud, Abdalla Ahmed, Fahal, de Hoog, van de Sande
語源…黄褐色の(ヒトの組織に”yellow grains”を生じることから)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Pleurostomophora richardsiae
ヒトに対する病原菌として知られている
複数のタイプのフィアライドを持つ
複数のタイプの分生子を持つ
SSU+LSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりヒトではなく植物から分離されたことがある
本種よりコロニーの生長が速い
本種より最適生長温度が低い
SSU+LSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Pleurostomophora repens
SSU+LSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりヒトではなく植物から分離される
本種よりコロニーの生長が速い
本種より最適生長温度が低い
SSU+LSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Pleurostomophora ootheca
SSU+LSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりヒトではなく植物から分離される
本種よりコロニーの生長が速い
本種より最適生長温度が低い
SSU+LSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される