(仮訳)インドのヒマーチャル・プラデーシュ州、ラホールバレーの温帯乾燥気候の冷涼な砂漠地帯において見出された、非常に美味な食用きのこの新種、Pleurotus himalayaensis Dhancholia
Dhancholia, S., 2013. Pleurotus himalayaensis Dhancholia Sp. nov. A Highly Delicious Edible Mushroom from Dry Temperate Cold Desert Zone of Lahoul Valley in Himachal Pradesh (India). Available at: http://www.idosi.org/aejaes/jaes13(1)13/8.pdf [Accessed February 17, 2014].
【R3-00402】2014/02/17投稿

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3行まとめ

インドのヒマーチャル・プラデーシュ州、ラホールバレーで雪解けの頃から子実体を形成する菌を、Pleurotus himalayaensisとして新種記載した。
本種は絶滅危惧種のFerula jaeschkeanaの根や周囲の土壌から発生しており、その植物の分布域に限って見出された。
現地住民は本種を生食するか、あるいは細かく切って乾燥させて冬の間の食糧としており、贈り物やもてなしにも珍重していた。
INDIA, Lahoul Spiti, near village Sumnam

(新種)

Pleurotus himalayaensis Dhancholia
語源…ヒマラヤ産の
※2014年2月17日現在、MycoBank/Species fungorumへの登録は行われていない。
※ホロタイプ標本を指定していない?

【よく似た種との区別】
Pleurotus nebrodensis
セリ科植物を宿主とする
菌糸構成が1菌糸型
肉の菌糸が薄壁
クランプを持つ
本種と異なりCachrys ferulaceaやキク科植物などを宿主とする
本種より傘のサイズが小さい
本種と異なり傘が白色ではなく淡い象牙色~クリーム色
本種と異なり傘が成熟すると平らになる
本種と異なり傘の縁部が内側に屈曲する
本種より柄のサイズが小さい
本種より担子器の幅が広い
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が無色ではなくクリーム色
本種と異なり胞子紋が白色ではなく淡い象牙色~クリーム色
本種より縁シスチジアのサイズが大きい
本種より傘表皮の細胞のサイズが大きい
本種と異なり柄の菌糸が厚壁ではなく薄壁
Pleurotus eryngii(エリンギ)
セリ科植物を宿主とする
担子胞子のサイズの範囲が重なる
本種と異なりヒゴタイサイコ属植物などを宿主とする
本種より傘のサイズが小さい
本種と異なり傘が白色ではなく灰色・淡ベージュ色・帯ベージュ黄褐色など
本種と異なり傘表面に鱗片を持つ
本種と異なり成熟すると傘に斑点を生じる
本種より柄のサイズが小さい
本種より担子器の幅が広い
本種と異なり胞子紋が白色ではなくクリーム黄色~淡褐色
本種と異なり縁シスチジアが稀
本種より傘表皮が薄い