(仮訳)イタリア産の新種、Pluteus bizioi
Ferisin, G., Dovana, F. & Justo, A. 2019. Pluteus bizioi (Agaricales, Pluteaceae), a new species from Italy. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.408.2.2 [Accessed November 2, 2021] 【R3-08927】2021/11/1投稿

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3行まとめ

イタリア、フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州で採集された菌を検討し、Pluteus bizioiとして新種記載した。
本種は河口付近の沖積地域において、湿った日陰の地面にある広葉樹の幹あるいは小枝に発生していた。
本種は子実体が小形、傘が褐色で暗褐色または帯黒色の鱗片を伴い、縁シスチジアが小嚢形で、側シスチジアと柄シスチジアを有することなどで特徴づけられた。
Italy, Friuli Venezia Giulia, Farra d’Isonzo, Isonzo (Soca) river

(新種)

Pluteus bizioi Ferisin, Dovana & Justo
語源…イタリアの菌学者、Enrico Bizio氏に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Pluteus hispidulus var. cephalocystis
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じCelluloderma節クレードに含まれる)
本種と異なり側シスチジアを欠く
本種と異なり縁シスチジアが小嚢形ではなく偽頭状~頭状
本種と異なり縁シスチジア頂部に結晶を伴うことがある
本種と異なり柄シスチジアを欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Pluteus exiguus
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じCelluloderma節クレードに含まれる)
本種と異なりイタリアではなくロシアなどに分布する
本種より担子胞子が長い
本種と異なり担子胞子が広楕円形~楕円形で僅かに扁桃形
本種と異なり縁シスチジアが小嚢形でない
本種と異なり傘表皮が平行菌糸被ではなく毛状被
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Pluteus hispidulus
ヨーロッパに分布する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じCelluloderma節クレードに含まれる)
本種と異なりイタリアではなくスペインなどに分布する
本種より担子胞子が長い
本種と異なり側シスチジアを欠くかごく稀で、襞縁部付近のみに有する
本種より縁シスチジアのサイズが小さい
本種と異なり縁シスチジアが小嚢形ではなく狭棍棒形~広棍棒形で稀に偽頭状
本種と異なり柄シスチジアを欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Pluteus karstedtiae
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じCelluloderma節クレードに含まれる)
本種と異なりイタリアではなくブラジルなどに分布する
本種と異なり側シスチジアを欠く
本種と異なり縁シスチジアが稀あるいは欠く
本種より縁シスチジアのサイズが小さい
本種と異なり縁シスチジアが小嚢形でない
本種と異なり柄シスチジアを欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Pluteus hispidulopsis
肉眼的形態が非常に類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じCelluloderma節クレードに含まれる)
本種と異なりイタリアではなくブラジルなどに分布する
本種より縁シスチジアが短い
本種より縁シスチジアの形状の変異が大きい
本種と異なり柄シスチジアを欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される