(仮訳)パラグアイ産ウラベニガサ属菌:形態学的研究および新産種
Campi, MG. et al., 2019. Pluteus Fr. (Pluteaceae, Agaricales) in Paraguay: morphological studies and new records. Check List. Available at: https://checklist.pensoft.net/article/28966/ [Accessed June 20, 2020] 【R3-07426】2020/6/20投稿

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3行まとめ

パラグアイのパンタナールおよびチャコからPluteus fibulatusなど4種のウラベニガサ属菌をパラグアイ新産種として報告した。
そのうちP. triplocystisは従来メキシコのみから知られており、南米新産種であった。
パラグアイからのウラベニガサ科菌類の報告は初であった。

(パラグアイ新産種)

Pluteus fibulatus Singer
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【よく似た種との区別】
Pluteus spinulosus
傘のサイズが類似している
柄のサイズが類似している
柄の基部が塊茎状
側シスチジアがMagnus型
実質菌糸にクランプを有する
肉の菌糸にクランプを有する
傘表皮菌糸にクランプを有する
本種と異なりパラグアイにおける分布が知られていない
本種と異なり担子胞子が球形ではなく類球形
本種と異なり側シスチジアが二叉分岐し、頂部に小刺を伴うことがある
本種と縁シスチジアの形状が異なる

(パラグアイ新産種)

Pluteus longistriatus (Peck) Peck
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【よく似た種との区別】
Pluteus heteromarginatus
形態的に類似している
本種と異なりパラグアイにおける分布が知られていない
本種と異なり側シスチジアの頂部が細長いか頂部が屈曲する突起を伴う
本種と異なり縁シスチジアが棍棒形、狭小嚢形、あるいは稀に倒卵状
本種と異なり柄シスチジアが紡錘形または瓶形
Pluteus sanctixavierii
本種と異なりパラグアイにおける分布が知られていない
本種と異なり傘表皮が小胞状~紡錘状ではなく球状の細胞からなる
本種より傘表皮細胞のサイズがずっと小さい
本種と異なり傘表皮細胞がほとんどの場合等径である

(パラグアイ新産種)

Pluteus petasatus (Fr.) Gillet
クサミノシカタケ
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【よく似た種との区別】
Pluteus pellitus(ハナヨメタケ)
被子植物の材および腐植土に生じる
分子系統解析で同じpetasatusクレードに含まれる(先行研究)
本種と異なりパラグアイにおける分布が知られていない
本種と異なり傘表皮菌糸にクランプを有する
Pluteus leucoborealis
被子植物の材および腐植土に生じる
分子系統解析で同じpetasatusクレードに含まれる(先行研究)
本種と異なりパラグアイにおける分布が知られていない
本種と異なり亜寒帯林でのみ知られている
本種と異なりカバノキ属およびハンノキ属樹木のみから記録されている

(南米、パラグアイ新産種)

Pluteus triplocystis Singer
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【よく似た種との区別】
Pluteus martinicensis
形態的に類似している
本種と異なりパラグアイにおける分布が知られていない
本種と担子胞子のサイズが異なる
本種ほど側シスチジアが膨大しない
本種より側シスチジアの角が短い
本種と異なり縁シスチジアが完全に無色なのではなく褐色の内容物を含む
本種と異なり全ての菌糸にクランプを有するのではなく傘表皮と柄表皮のみに有する