(仮訳)ポーランド産背着生ベニタケ目菌類:Vararia
Karasiński, D., 2010. Polish resupinate Russulales: the genus Vararia. Acta Mycologica. Available at: https://pbsociety.org.pl/journals/index.php/am/article/view/am.2010.007 [Accessed December 22, 2014].
【R3-01397】2014/12/23投稿

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3行まとめ

ポーランドにおけるVararia属菌に関する知見をまとめ、Vararia gallicaおよびV. ochroleucaの2種をポーランド新産種として報告した。
また、100年以上ポーランドで見出されなかった汎世界的な種、V. investiensを再発見した。
ヨーロッパ産Vararia属菌の検索表を掲載した。

(ポーランド新産種)

Vararia gallica (Bourdot & Galzin) Boidin
※ヨシの枯稈を本種の新基質として報告した。
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【よく似た種との区別】
Vararia cremeoavellanea
ヨーロッパに分布する
担子胞子に二次隔壁を欠く
シスチジアに結晶を伴わない
クランプを欠く
本種と異なり乾燥した場所に発生する
本種と異なり草本の茎(稀にヤナギ属などの落枝)ではなく材を基質とする
本種と異なり子実体が粉状膜質
本種と異なり子実体が類白色ではなくクリーム色
本種より担子胞子が短い
本種よりグレオシスチジアの幅が広い

(その他掲載種)

Vararia investiens (schwein.) P. Karst.
コウヤクタケモドキ
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【よく似た種との区別】
Vararia cremea
本種より担子胞子が長い

(ポーランド新産種)

Vararia ochroleuca (Bourdot & Galzin) Donk
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【よく似た種との区別】
Amphinema byssoides(キワタゲカワタケ)
生態的な選好性が同一(森林においてリター中の材の残渣に発生する)
子実体がよく発達した際に本種と形態的に類似している(混同するおそれがある)
子実体のサイズがやや類似している
子実体の形状がやや類似している
本種より子実体が繊細でより柔らかい
本種と異なり子実体の縁部が顕著な繊維状
本種と異なり”byssoid”の子実体形成菌糸層を有する
本種と異なり菌糸状で微細な結晶を伴う薄壁シスチジアを有する
本種と異なりデキストリノイドの二叉状糸状体を欠く
本種と異なり菌糸構成が2菌糸型ではなく1菌糸型