(仮訳)Teloschistes chrysophthalmus (L.) Th. Fr.を宿主とする地衣生菌の新種、Polycoccum Kaernefeltii
Kondratyuk, SYa., 2008. Polycoccum Kaernefeltii sp. nova (Dothideales), a new lichenicolous fungus on Teloschistes chrysophthalmus (L.) Th. Fr. Available at: http://dspace.nbuv.gov.ua/handle/123456789/9847 [Accessed December 29, 2016].
【R3-03612】2016/12/30投稿

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3行まとめ

オーストラリアにおいてTeloschistes chrysophthalmusに発生した地衣生菌の一種を検討し、Polycoccum Kaernefeltiiとして新種記載した。
本種は宿主の子器に子嚢果を形成し、おそらく漂白を起こして死滅させているとみられた。
本種は子嚢果が完全に埋生し、類球形で孔口を有し、子嚢胞子がほぼ球形~楕円形で(0-)1-2(-3)隔壁を有することなどで特徴づけられた。
Australia, Victoria, 20 km SW of on the road to Patchewollah

(新種)

Polycoccum kaernefeltii S.Y. Kondr.
語源…スウェーデンのIngvar Kärnefelt教授に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Polycoccum trypethelioides
子嚢果のサイズが類似している
子嚢胞子のサイズが類似している
子嚢胞子の個々の細胞の形状が類似している
本種と異なりオーストラリアではなくヨーロッパおよびグリーンランドなどに分布する
本種と異なりTeloschistes chrysophthalmusではなくキゴケ属地衣を宿主とする
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が(0-)1-2(-3)ではなく2(-3)
Polycoccum bryonthae
本種と異なりオーストラリアではなくヨーロッパなどに分布する
本種と異なりTeloschistes chrysophthalmusではなくCaloplaca cerina var. chloroleucaおよびPertusaria bryonthaを宿主とする
本種より子嚢胞子のサイズがずっと小さい
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が(0-)1-2(-3)ではなく稀に2
Pyrenidium actinellum
本種と異なり子嚢が常に8胞子性という特徴を欠く
本種と異なり子嚢胞子が子嚢において1列に配列するという特徴を欠く
本種と異なり子嚢胞子の全ての細胞が同色なのではなく中央の細胞がより暗色
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が(0-)1-2(-3)でない