(仮訳)Guineo-Congolian熱帯雨林産の管孔を持つタバコウロコタケ科菌類: ガボン産の新種Phellinus gabonensisの分類および系統関係
Yombiyeni, P. et al., 2011. Poroid Hymenochaetaceae from Guineo-Congolian rainforest: Phellinus gabonensis sp. nov. from Gabon – taxonomy and phylogenetic relationships. Mycological Progress. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s11557-010-0708-z [Accessed December 23, 2013].
【R3-00184】2013/12/24投稿

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3行まとめ

ガボンの熱帯雨林から採集された菌をPhellinus gabonensisとして新種記載した。
LSUに基づく分子系統解析では、本種はPhellinus caribaeo-quercicolusに近縁であった。
the areas surrounding the Kinguele hydroelectric station at the Monts de Cristal National Park, La Mondah protected area

(新種)

Phellinus gabonensis Decock & Yombiyeni
語源…ガボン産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Phellinus caribaeo-quercicolus
形態的に非常に類似している
LSUに基づく分子系統解析で最も近縁
本種と異なりキューバから米国南東部にかけて分布する
本種と異なり、乾湿の変化のある森林に発生する
本種と異なりQuercus cubanaに発生する
本種と異なり生木の幹に発生することがある
本種と異なり成熟した子実体が厚いクッション形になる
本種と異なり老成した子実体の上部または側縁が強く硬化し亀裂が生じる
本種より孔口のサイズが僅かに大きい
LSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phellinus setulosus
担子胞子の形態が同一
子実層に剛毛を持つ
菌糸構成が同じ”fifth degree”の2菌糸型
子実体が本種と異なり真の傘状になる
本種と異なり子実体が成熟すると大型になる
Phellinus glaucescens
子実体が背着生
孔口のサイズが類似している
子実層の剛毛のサイズの範囲が重なる(ただし、P. glaucescensの剛毛の形態は研究者によって異なる報告がある)
本種より担子胞子のサイズが顕著に小さい
本種と異なり剛毛が直線状で類鎌形になることが稀
LSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phellinus chocolatus
子実体が背着生
子実層の剛毛が鎌形
本種と異なり担子胞子が成熟しても黄色を帯びず無色
本種と異なり担子胞子が楕円形~類円筒形で幅がより狭い
本種より剛毛が長く、40 μmに達する