(仮訳)南アフリカにおいてBarringtonia racemosaの果実および葉に病害を引き起こした新種Pseudocercospora mapelanensis
Osorio, JA. et al., 2015, Pseudocercospora mapelanensis sp. nov., associated with a fruit and leaf disease of Barringtonia racemosa in South Africa. Australasian Plant Pathology. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s13313-015-0357-4 [Accessed January 23, 2016].
【R3-02589】2016/01/23投稿

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3行まとめ

南アフリカ、クワズール・ナタール州の沿岸域における調査でBarringtonia racemosaの葉、花、および果実に病斑を生じた菌を検討した。
形態形質および複数遺伝子の分子系統解析を基に、本種をPseudocercospora mapelanensisとして新種記載した。
また、サガリバナ属植物を宿主とする本属菌の検索表を掲載した。
South Africa, Kwazulu-Natal Province

(新種)

Pseudocercospora mapelanensis J.A Osorio & Jol. Roux
語源…マペラネ産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Pseudocercospora xanthoxyli
EF1-α、ACT、ITS、nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり南アフリカではなく韓国などに分布する
本種と異なりBarringtonia racemosaではなくXanthoxylum ailathoidesなどを宿主とする
EF1-α、ACT、ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Pseudocercospora barringtoniicola
同じサガリバナ属植物を宿主とする
宿主に対して病原性を有する
本種と異なり南アフリカではなく仏領ポリネシアのタヒチ島、ルルツ島に分布する
本種と異なりBarringtonia racemosaではなくB. speciosaを宿主とする
本種より分生子柄のサイズが小さい
本種と異なり分生子柄の隔壁が複数ではなく0-3
本種と異なり分生子形成部位が時にやや明瞭なのではなく厚くならない
本種より分生子が長い
本種より分生子の幅が狭い
本種と異なり分生子の隔壁数が1-3ではなく3-6
本種と異なり分生子のへそがしばしばやや屈折性を有するか暗色でかつ屈折性を有するという特徴を欠く
Pseudocercospora longispora
EF1-α、ACT、ITS、nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり南アフリカではなくマレーシアなどに分布する
本種と異なりBarringtonia racemosaではなくバショウ属植物などを宿主とする
EF1-α、ACT、ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Pseudocercospora barringtoniae-acutangulae
同じサガリバナ属植物を宿主とする
宿主に対して病原性を有する
本種と異なりBarringtonia racemosaではなくB. acutangulaeを宿主とする
本種と異なり子座が発達しないか欠く
本種より分生子柄が長い
本種より分生子が長い
本種と異なり分生子の隔壁数が1-3ではなく1-6
Pseudocercospora barringtoniigena
同じサガリバナ属植物を宿主とする
宿主に対して病原性を有する
分生子柄に複数の隔壁を有する
本種と異なり南アフリカではなくフツナに分布する
本種と異なりBarringtonia racemosaではなくB. asiaticaを宿主とする
本種より分生子柄が長い
本種より分生子が長い
本種より分生子の幅が狭い
本種と異なり分生子の隔壁数が1-3ではなく2-8
Pseudocercospora dodonaeae
EF1-α、ACT、ITS、nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり南アフリカではなくニュージーランドなどに分布する
本種と異なりBarringtonia racemosaではなくDodonaea viscosaなどを宿主とする
EF1-α、ACT、ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される