(仮訳)ブラジルにおいて有毒のアカネ科雑草Palicourea marcgraviiを宿主とする新種Pseudocercospora palicoureae、およびその菌相の観察
Pereira, OL. & Barreto, RW. 2006. Pseudocercospora palicoureae sp. nov. associated with the toxic rubiaceous weed Palicourea marcgravii in Brazil, with observations on its mycobiota. Fungal diversity. Available at: http://www.fungaldiversity.org/fdp/sfdp/23-12.pdf [Accessed September 18, 2019] 【R3-06599】2019/9/17投稿

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3行まとめ

ブラジルにおいてPalicourea marcgraviiに生じた2種の病原菌を検討し、そのうちの一種をPseudocercospora palicoureaeとして新種記載した。
本種は生物的防除への利用が検討されたが、症状はそれほど激しくなく、壊死も起こさず、葉の枯死や脱落にも至らず、生長も遅いことから有望ではないとされた。
また、残りのさび菌の一種をPuccinia palicoureaeと同定した。
Brazil, Minas Gerais, Marliéria, PERD (Parque Estadual do Rio Doce), on the margin of Lagoa Preta

(新種)

Pseudocercospora palicoureae O.L. Pereira & R.W. Barreto
語源…Palicourea属の
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【よく似た種との区別】
Pseudocercospora palicoureina
同じPalicourea属植物を宿主とする
本種と異なりブラジルではなくドミニカ共和国、メキシコなどに分布する
本種と異なりPalicourea marcgraviiではなくP. dominguensisP. galeottianaなどを宿主とする
本種と異なり顕著な病斑を生じるという特徴を欠く
本種と異なり子座を生じる
本種より分生子柄が長い
本種より分生子が短い
Pseudocercospora borreriae
同じアカネ科植物を宿主とする
形態的に非常に類似している
本種と異なりPalicourea属ではなく別の属の植物を宿主とする
本種と異なり分生子柄が単生または緩く束をなすのではなく通常束生する
本種と異なり分生子柄が分枝しないか分枝するのではなく分枝しない
Pseudocercospora ixoricola
同じアカネ科植物を宿主とする
形態的に非常に類似している
本種と異なりPalicourea属ではなく別の属の植物を宿主とする
本種より分生子の幅が広い

(その他掲載種)

Puccinia palicoureae Mains
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【よく似た種との区別】
Puccinia fallax
ブラジルに分布する
同じPalicourea属植物を宿主とする
本種と異なり夏胞子表面が一様に分布しそれほど顕著でない刺状なのではなく、不規則に平滑部分が混じるより顕著な刺状である
本種より冬胞子のサイズが小さい