(仮訳)Lepraria stephanianaを含めるためにカラタチゴケ科において明らかになった粉状地衣の新属Pseudolepraria
Kukwa, M. et al., 2023. Pseudolepraria, a new leprose genus revealed in Ramalinaceae (Ascomycota, Lecanoromycetes, Lecanorales) to accommodate Lepraria stephaniana. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/98029/ [Accessed March 28, 2023] 【R3-10459】2023/3/28投稿

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3行まとめ

粉状地衣のLepraria stephanianaに対して新属Pseudoleprariaを提唱した。
本種は分子系統解析の結果、独自の系統を形成し、狭義Lepraria属地衣とは類縁関係がないことが明らかになった。
本属は地衣体が厚く、層をなさず、粉芽様の小粒のみからなり、地衣成分として4-O-メチルレプロロミン、サラジン酸、ゼオリン、および未知のテルペノイドを含むことなどで特徴づけられた。

(新組み合わせ)

Pseudolepraria stephaniana (Elix, Flakus & Kukwa) Kukwa, Jabłońska, Kosecka & Guzow-Krzemińska
旧名:Lepraria stephaniana Elix
語源…偽のLepraria
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Lithocalla ecorticata
mtSSU+ITS+nrLSU+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり寒冷な気候に分布する
本種と異なり常に岩上生である
本種と異なり地衣成分としてウスニン酸と脂肪酸類を含む
本種と異なり地衣成分としてゼオリンを含まない
mtSSU+ITS+nrLSU+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lithocalla malouina
mtSSU+ITS+nrLSU+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり寒冷な気候に分布する
本種と異なり常に岩上生である
本種と異なり地衣成分としてウスニン酸と脂肪酸類を含む
本種と異なり地衣成分としてゼオリンを含まない
mtSSU+ITS+nrLSU+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Crocynia microphyllina
本種と異なり地衣体が粉状ではなく綿毛状である
本種と異なり子器を時に形成することがある
本種と異なり地衣成分として4-O-メチルレプロロミンを含まない
Lepraria spp.
南米に分布する
地衣体の形態が同一である
地衣成分としてサラジン酸およびテルペノイドを含む
本種より高標高域に分布する
本種と地衣成分が異なる
mtSSU+ITS+nrLSU+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される