(仮訳)パキスタン産の新種、Pseudosperma flavorimosum
Jabeen, S. & Khalid, AN. 2020. Pseudosperma flavorimosum sp. nov. from Pakistan. Mycotaxon. Available at: https://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2020/00000135/00000001/art00010 [Accessed May 19, 2023] 【R3-10617】2023/5/19投稿

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3行まとめ

パキスタン、カイバル・パクトゥンクワ州で採集された菌を検討し、Pseudosperma flavorimosumとして新種記載した。
本種はマツ属およびヒマラヤスギ属の樹下に生じ、傘が帯黄褐色で暗褐色条線をあらわし、放射状の亀裂を生じ、柄基部も亀裂状で、担子胞子が楕円形~僅かに扁桃形、縁シスチジアが広棍棒形であることなどで特徴づけられた。
本種はITS領域に基づく分子系統解析で独自の系統を形成し、近縁種とは傘や担子胞子の形態などが異なっていた。
Pakistan, Khyber Pakhtunkhwa province, Hazara division, Mansehra district, Kaghan valley (Khanian)

(新種)

Pseudosperma flavorimosum Jabeen & Khalid
語源…黄色の亀裂状の(傘の色と表面性状から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Pseudosperma sororium
形態的に類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり担子胞子が楕円形~僅かに扁桃形で基部が幅広く、頂部が先細りになるのではなく楕円形または長楕円形で両端が鈍頭
本種と異なり担子胞子表面が平滑でない
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Pseudosperma hisalayense
パキスタンに分布する
担子胞子が楕円形~僅かに扁桃形
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘が帯黄褐色ではなく白色~黄色、淡黄色、オリーブ黄色、淡褐色~キャメルブラウンなど様々である
本種と異なり傘縁部が歯牙状
本種と異なり縁シスチジアが広棍棒形ではなく棍棒形~円筒形
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Pseudosperma umbrinellum(オオトマヤタケ)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘が帯黄褐色ではなく帯黄色~帯赤褐色で中央部が暗色、周縁部が淡色
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される