(仮訳)厚壁胞子を形成するトメンテロイド菌の新種、Pseudotomentella rhizopunctata
Martini, EC. & Hentic, R. 2003. Pseudotomentella rhizopunctata sp. nov., une nouvelle espèce de champignon tomentelloïde chlamydosporée. Bulletin de la Société Mycologique de France. Available at: https://www.researchgate.net/publication/280318827_Pseudotomentella_rhizopunctata_sp_nov_une_nouvelle_espece_de_champignon_tomentelloide_chlamydosporee [Accessed October 19, 2021] 【R3-08886】2021/10/19投稿

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3行まとめ

フランスおよびスペインで採集された菌を検討し、Pseudotomentella rhizopunctataとして新種記載した。
本種はヨーロッパアカマツやストローブマツ、ヤナギ属樹木の樹皮、落葉上などに発生していた。
本種と形態的に類似するP. flavovirensとの形質比較表を掲載した。
Switzerland, Ticino, Someo

(新種)

Pseudotomentella rhizopunctata E.C. Martini & Hentic
語源…根の点の(根状菌糸束表面に褐色の厚壁胞子が点状をなすことから)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Pseudotomentella flavovirens
ヨーロッパに分布する
子実体の形態がかなり類似している(混同のおそれがある)
子実層托の色の変異が同一
菌糸に単純隔壁を有する
本種と異なりフランスおよびスペインではなくドイツなどに分布する
本種と異なり子実体のKOH反応がかなり弱いのではなく強い
本種と異なり根状菌糸束が明色ではなく暗褐色
本種と異なり担子胞子がやや規則形~4-6裂するのではなく顕著に(3)4-5(6)裂する
本種より担子胞子の刺の丈が低い
本種と異なり担子胞子の刺が円筒形鈍頭で、特に頂部で二叉状となるか基部で融合するのではなく、先端がほぼ丸く二叉分岐することがない
本種と異なり根状菌糸束の表面に骨格菌糸、内部に生殖菌糸が走るのではなく、表面の骨格菌糸と内側の生殖菌糸の間に盛んに分枝する密に詰まった結合菌糸が層をなす
本種と異なり厚壁胞子を欠く
本種より骨格菌糸の幅が広い