2017年5月1日 （仮訳）トルコ産の新種の地衣、Psora taurensis Timdal, E. et al., 2017. Psora taurensis (Psoraceae, Lecanorales), a new lichen species from Turkey. MycoKeys. Available at: http://mycokeys.pensoft.net/article_preview.php?id=11726 [Accessed April 30, 2017]. 【R3-03982】2017/05/01投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ トルコの2ヶ所で採集された地衣を検討し、Psora taurensisとして新種記載した。 本種は小鱗片が固着して縁部が斜上し、子器が帯褐黒色、地衣成分としてノルスチクチン酸を含むことなどで特徴づけられた。 本種はP. tenuifoliaと姉妹群を形成したが、形態的にはP. russelliiおよびP. vallesiacaにより類似していた。 Turkey, Mersin Gülnar-Silifke Highway, exit of Kayrak （新種） Psora taurensis Timdal, Bendiksby, Kahraman & Halıcı 語源…トロス（山脈）産の 【よく似た種との区別】 Psora tenuifolia 地衣成分としてノルスチクチン酸を含むことがある ITS+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりトルコではなく米国、カナダ、中国、ロシアなどに分布する 本種より小鱗片が薄い 本種より小鱗片が斜上する 本種と異なり地衣成分としてゼオリンを含む 本種と異なり下皮層の菌糸の発達が乏しいのではなく良好に発達する Psora russellii 地衣成分としてノルスチクチン酸を含む ITS+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりトルコではなく米国、メキシコなどに分布する 本種と異なり小鱗片が斜上するのではなく密に固着する 本種より小鱗片の縁部が下曲する 本種と異なり小鱗片中央にしばしば規則的な窪みを生じる 本種と異なり子器が帯褐黒色ではなく褐色 本種と異なり地衣成分として痕跡的にジロホール酸を有することがある Psora vallesiaca 本種と異なりトルコではなく中国、ギリシャ、パキスタン、ノルウェーなどに分布する ITS+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Psora altotibetica 本種と異なりトルコではなく中国などに分布する 本種と異なり小鱗片が常に固着する 本種と異なり小鱗片が粉霜に一様に覆われる 本種と異なり地衣成分としてジロホール酸を含む ITS+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Psora pseudorussellii 本種と異なりトルコではなく北米、ギリシャ、イタリア、スペインなどに分布する 本種と異なり子器が帯褐黒色ではなく褐色 本種と異なり地衣成分を欠く ITS+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Psora peninsularis 地衣成分としてノルスチクチン酸を有する 本種と異なりトルコではなく米国、メキシコなどに分布する 本種と異なり小鱗片が栗褐色 本種と異なり小鱗片に光沢を有する 本種と異なり小鱗片に粉霜を欠く ITS+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Psora gresinonis 地衣成分としてノルスチクチン酸を有することがある 本種と異なりトルコではなくヨーロッパ地中海地域、中央アジアなどに分布する 本種より小鱗片のサイズが小さい 本種より小鱗片が薄い 本種と異なり小鱗片の縁部が褐色または時に帯灰色 本種より小鱗片が円形に近い 本種と異なり小鱗片が窪む 本種と異なり小鱗片に粉霜を欠く Psora subrubiformis 本種と異なりトルコではなくトルクメニスタンに分布する 本種と異なり地衣体の形態がPspra vallesiaca複合体に類似している 本種と異なり子器が常に扁平または若干凸形になるのみである 本種と異なり子器に白色粉霜を密に伴う 本種と異なり地衣成分を欠く