2018年6月27日 (仮訳)南極および周辺地域に産した地衣の新種、Psoroma antarcticum Park, C-H., Hong, S-G. & Elvebakk, A. 2018. Psoroma antarcticum, a new lichen species from Antarctica and neighbouring areas. Polar Biology. Available at: https://doi.org/10.1007/s00300-018-2265-x [Accessed June 26, 2018]. 【R3-05252】2018/6/27投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 南極のサウス・シェトランド諸島およびサウスジョージア島、ティエラ・デル・フエゴ、ブーベ島に産した鱗片状地衣の一種を検討し、Psoroma antarcticumとして新種記載した。 本種はコケ、地衣、土壌などの上に発生し、分子系統解析ではPsoroma属(狭義)クレードにおいて単系統群を形成した。 本種はP. hypnorumと形態的に類似し、系統的にも近縁であったが、地衣体のメラニンの色、子器や子嚢胞子などの形態が異なっていた。 Antarctica, South Shetland Islands, King George Island, SW part, Barton Peninsula, just S of the Korean King Sejong Station (新種) Psoroma antarcticum Hong & Elvebakk 語源…南極の 【よく似た種との区別】 Psoroma hypnorum 形態的に類似している ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり南極およびその周辺地域ではなく両極に分布する 本種と異なり地衣体に含まれるメラニンが主に暗灰色~黒色ではなく褐色 本種と異なり子器が壺形でない 本種と異なり子器の縁部が小鱗片状 本種と異なり果托の側面が綿毛状 本種と異なり子嚢胞子頂部の瘤状伸長部をほとんどの場合欠くのではなく有する ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される