(仮訳)ヒマラヤ山脈の麓においてJasminum humileに生じたさび菌の新種、Puccinia aizazii
Ali, B., Sohail, Y. & Mumtaz, AS. 2017. Puccinia aizazii, a new rust fungus on Jasminum humile from foothills of Himalayan ranges. Sydowia. Available at: https://www.researchgate.net/publication/18323207_Puccinia_aizazii_a_new_rust_fungus_on_Jasminum_humile_from_foothills_of_Himalayan_ranges [Accessed March 23, 2022] 【R3-09349】2022/3/23投稿

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3行まとめ

パキスタン、イスラーマーバード近郊においてJasminum humileの葉に生じたさび菌の一種を検討し、Puccinia aizaziiとして新種記載した。
本新種はさび胞子世代と冬胞子世代が見出され、同種寄生性であった。
本種はソケイ属を宿主とするPuccinia属菌としてパキスタンから初めて報告され、既知種とはさび胞子を有する点や冬胞子の形態などが異なっていた。
Pakistan, Islamabad, Margalla Hills, Rumli near Quaid-i-Azam University

(新種)

Puccinia aizazii B. Ali, Y. Sohail & A.S. Mumtaz
語源…筆頭著者の甥、Aizaz氏に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Puccinia jasmini-humilis
アジアに分布する
同じソケイ属植物を宿主とする
冬胞子のサイズの範囲が重なる
冬胞子に乳頭突起を有する
冬胞子柄が脆い
中間胞子を欠く
本種と異なりパキスタンではなく中国などに分布する
本種と異なり生活環が中世代型ではなく短世代型である
本種と異なりさび胞子世代が知られていない
本種と異なり冬胞子堆が黄色ではなく暗褐色
本種より冬胞子柄が短い
Puccinia jasmini
アジアに分布する
同じソケイ属植物を宿主とする
冬胞子のサイズの範囲が重なる
中間胞子を欠く
本種と異なりパキスタンではなくトルコなどに分布する
本種と異なり生活環が中世代型ではなく短世代型である
本種と異なり冬胞子堆が葉、葉柄、および茎に生じる
本種と異なり冬胞子堆が黄色ではなく灰色または黒色
本種と異なり冬胞子の隔壁部が狭窄する
本種より冬胞子柄の最大長が長い
ITS領域の塩基配列が異なる
Puccinia jasminicola
同じソケイ属植物を宿主とする
本種と異なりパキスタンにおける分布が知られていない
本種と異なり生活環が中世代型ではなく短世代型である
本種と異なりさび胞子世代が知られていない
本種と異なり冬胞子堆が黄色ではなくチョコレート褐色
本種より冬胞子のサイズが小さい
本種と異なり冬胞子の隔壁部が狭窄する
本種と異なり冬胞子に乳頭突起を欠く
本種と異なり冬胞子柄が非常に短い
本種と異なり糸状体を欠く
本種と異なり中間胞子を欠くのではなく有する
Puccinia exhauriens
同じソケイ属植物を宿主とする
中間胞子を欠く
本種と異なりパキスタンではなくアフリカなどに分布する
本種と異なり生活環が中世代型ではなく短世代型である
本種と異なり冬胞子堆が黄色ではなく暗褐色
本種より冬胞子の幅が狭い
本種と異なり冬胞子柄が非常に短い
Puccinia abyssinica
同じソケイ属植物を宿主とする
中間胞子を欠く
本種と異なりパキスタンにおける分布が知られていない
本種と異なり生活環が中世代型ではなく短世代型である
本種と異なり冬胞子堆が黄色ではなく褐色
本種より冬胞子の幅が狭い
本種より冬胞子柄が短い
Puccinia zimmermanniana
同じソケイ属植物を宿主とする
中間胞子を欠く
本種と異なりパキスタンにおける分布が知られていない
本種と異なり生活環が中世代型ではなく短世代型である
本種より冬胞子のサイズが小さい
本種より冬胞子柄が短い
Puccinia bartholomaei
中間胞子を欠く
本種と異なり生活環が中世代型ではなく長世代型である
本種と異なりソケイ属ではなくBouteloua属植物が宿主として知られている
Puccinia ugandana
同じソケイ属植物を宿主とする
本種と異なりパキスタンではなくウガンダなどに分布する
本種と異なり生活環が中世代型ではなく短世代型である
本種と異なりさび胞子世代が知られていない
本種と異なり冬胞子堆が黄色ではなく栗褐色
本種より冬胞子が短い
本種と異なり冬胞子がほとんどの場合”diorchidioid”である
本種より冬胞子柄が短い
本種と異なり中間胞子を欠くのではなく有する