(仮訳)顕著な芳香を発するタイ北部産のイグチ科の新種、Pulveroboletus fragrans
Raspé, O. et al., 2016. Pulveroboletus fragrans, a new Boletaceae species from Northern Thailand, with a remarkable aromatic odor. Mycological Progress. Available at: https://doi.org/10.1007/s11557-016-1179-7 [Accessed September 14, 2018].
【R3-05492】2018/9/15投稿

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3行まとめ

タイ、チエンマイ県の森林においてブナ科樹木の樹下に発生した菌を検討し、Pulveroboletus fragransとして新種記載した。
本種は傘および柄が粘質の被膜に覆われ、柄の最上部が紫色で、強い芳香を発することなどで特徴づけられた。
本種は稀産種と考えられ、芳香を有する特徴も非常に稀で、それにより全ての同属他種と識別可能であった。
Thailand. Chiang Mai Province, Mae Taeng District, Baan Pha Deng

(新種)

Pulveroboletus fragrans Raspé & Vadthanarat
語源…芳香のある
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Pulveroboletus ravenelii(キイロイグチ)
atp6+rpb2+tef1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりタイではなく米国などに分布する
本種と異なり柄の最上部が帯紫色~紫色という特徴を欠く
本種と異なり子実体に顕著な芳香を有するという特徴を欠く
atp6+rpb2+tef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される