(仮訳)ブラジル南部産のウメノキゴケ科の新種、Punctelia osorioi
Canêz, LS. & Marcelli, MP. 2010. Punctelia osorioi, a new species of Parmeliaceae from South Brazil. Mycotaxon. Available at: https://doi.org/10.5248/111.45 [Accessed November 12, 2018] 【R3-05667】2018/11/12投稿

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3行まとめ

ブラジル、リオグランデ・ド・スル州で採集された地衣の一種を検討し、Punctelia osorioiとして新種記載した。
本種は地衣体下面が淡褐色で、不明瞭な偽盃点を豊富に形成し、偽根が密で、髄層にカペラート酸類似成分を含むことなどで特徴づけられた。
本種はP. bollianaなどに類似していたが、偽盃点の量や分布、偽根の密度などが異なっていた。
Brazil, Rio Grande do Sul State, municipality of Vacaria, locality of Fazenda da Estrela

(新種)

Punctelia osorioi Canêz & Marcelli
語源…ウルグアイの地衣学者、Hector Osorio博士に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Punctelia bolliana
地衣体下面が褐色
髄層がC陰性
髄層に脂肪酸を含む
粉子が鉤形
本種より地衣体下面が濃色
本種と異なり裂片縁部が平滑あるいは円鋸歯状なのではなくしばしば短い”lacinulate”である
本種と異なり偽盃点を豊富に形成するという特徴を欠く
本種と異なり偽根が密ではなく疎
Punctelia tomentosula
偽根が密
本種と異なり粉芽塊を形成する
本種より粉子が長い
本種と異なり粉子が鉤形ではなく糸状
本種と異なり髄層がC陰性ではなくC+ばら色
本種と異なり地衣成分としてレカノール酸を含む
Punctelia purpurascens
ブラジルに分布する
地衣体下面が淡色
髄層がC陰性
髄層に脂肪酸を含む
本種と異なり子器盤が黄褐色ではなく暗褐色
本種と異なり子器盤に裂け目を有する
本種と異なり偽盃点が主に葉縁に分布するのではなく微細孔間の畝に生じる
本種と異なり偽盃点が点状~楕円形ではなく多くは楕円形
本種と異なり髄層に帯黄色の色素を含む
本種と異なり髄層がK陰性ではなくK+紫色または淡紫色
Punctelia nebulata
地衣体下面が淡色
偽盃点が不明瞭
本種と異なり偽盃点が主に葉縁に分布するのではなく葉央に分布する
本種と異なり”lacinule”を欠く
本種より粉子が長い
本種と異なり粉子が鉤形ではなく糸状