(仮訳)中国においてキンミズヒキ属植物に発生した新属新種Quasipucciniastrum agrimoniae
Qi, X-H., Cai, L. & Zhao, P. 2019. Quasipucciniastrum agrimoniae, gen. et sp. nov. on Agrimonia (Rosaceae) from China. Mycology. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/21501203.2019.1610522 [Accessed May 5, 2019] 【R3-06189】2019/5/5投稿

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3行まとめ

中国においてAgrimonia pilosaに発生したさび菌の一種を検討し、新属新種Quasipucciniastrum agrimoniaeとして記載した。
本種は夏胞子堆の護膜細胞が粗面であること、冬胞子が多細胞からなり、無柄で頂部が厚壁であることなどで特徴づけられた。
本種はPucciniastrum属に形態的に類似していたが系統的に異なり、分子系統解析ではCronartium属と姉妹群を形成したが、冬胞子の形態などが異なっていた。
中国黒竜江省大興安嶺山脈

(新種)

Quasipucciniastrum agrimoniae X.H. Qi, P. Zhao & L. Cai
語源…(属名)準+Pucciniastrum属(夏・冬胞子世代の形態が類似することから)/(種小名)キンミズヒキ属の
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【よく似た種との区別】
Pucciniastrum agrimoniae
同じキンミズヒキ属植物を宿主とする
本種と異なり中国ではなくロシアなどに分布する
本種と異なり冬胞子堆を葉の下面に形成するという特徴を欠く
本種と異なり冬胞子が類球形でない
本種と異なり冬胞子の頂部が厚壁という特徴を欠く
本種と異なり冬胞子の細胞数が2-6でない
Cronartium spp.
夏胞子堆がMilesia
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり冬胞子堆が円柱形
本種と異なり冬胞子が多細胞ではなく単細胞
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される