(仮訳)アンブロシア・ビートルの共生菌およびクスノキ科植物の病原菌である新種、Raffaelea lauricola
Harrington, TC., Fraedrich, SW. & Aghayeva, DN. 2008. Raffaelea lauricola, a new ambrosia beetle symbiont and pathogen on the Lauraceae. Mycotaxon. Available at: http://pubag.nal.usda.gov/pubag/downloadPDF.xhtml?id=22721&content=PDF [Accessed October 1, 2016].
【R3-03345】2016/10/02投稿

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3行まとめ

米国南東部においてPersea borboniaに萎稠病を起こした病原菌の一種を検討し、Raffaelea lauricolaとして新種記載した。
本種は先行研究の分子系統解析の結果からOphiostoma属およびそのアナモルフと同じクレードに含まれることが知られていた。
本種はおそらくアジア原産で、宿主のハギキクイムシとともに米国に移入したと考えられた。
United States, South Carolina, Hunting Island State Park

(新種)

Raffaelea lauricola T.C. Harr., Fraedrich & Aghayeva
語源…クスノキ(科)に生息する
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Ambrosiella brunnea
米国に分布する
nrSSUに基づく分子系統解析で近縁(先行研究)
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なりハギキクイムシではなくMonarthrum属昆虫を宿主とする
本種と異なり培養下での菌糸体が無色ではなく黄色~褐色
Raffaelea quercivora
分生子柄の形態が類似している
分生子の形態が類似している
本種と異なりPersea borboniaではなくコナラ属植物に病原性を示す
本種と異なり日本における分布が知られている
本種と異なり接種試験で萎凋病を起こすことがしられていない
本種と異なりハギキクイムシではなくカシノナガキクイムシを宿主とする
本種より分生子の幅が広い
本種より生長速度が遅い
本種と異なりコロニーがクリーム黄褐色ではなく淡オリーブ色~帯褐オリーブ色