(仮訳)ポルトガルにおいてコルクガシの衰退を引き起こす新種、Raffaelea quercina
Inácio, ML. et al., 2021. Raffaelea quercina sp. nov. Associated with Cork Oak (Quercus suber L.) Decline in Portugal. Forests. Available at: https://www.mdpi.com/1999-4907/12/4/513 [Accessed April 25, 2021] 【R3-08353】2021/4/25投稿

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3行まとめ

ポルトガルにおいて罹病コルクガシの材から得られた養菌性キクイムシとその坑道から分離された病原菌を検討した。
2種のRaffaelea属菌のうち1種をR. quercinaとして新種記載し、残り1種をR. montetyiと同定した。
本新種はR. canadensisに近縁であったが、nrSSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で異なる系統を形成した。
Portugal, Chamusca (Santarém)

(新種)

Raffaelea quercina M.L. Inácio, E. Sousa & F. Nóbrega
語源…コナラ属の
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【よく似た種との区別】
Raffaelea canadensis
同じPlatypus属キクイムシから分離される
形態的に類似している
nrSSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりポルトガルではなくカナダなどに分布する
本種と異なりコルクガシではなくダグラスファーなどを宿主とする
本種と異なりPlatypus cylindrusではなくP. wilsonniGnathotrichus sulcatusなどから分離される
本種と異なりコロニー中央部が皺状および亀裂状
本種と異なりコロニーに熟したバナナ臭がある
本種より分生子が短い
本種より分生子の幅が広い
本種と異なり分生子が三角形~卵状または紡錘形ではなく通常球形
nrSSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される