(仮訳)フンタマカビ目のアナモルフ菌の新属、Ramophialophora
Calduch, M. et al., 2004. Ramophialophora, a new anamorphic genus of Sordariales. Studies in Mycology. Available at: https://www.studiesinmycology.org/sim/Sim50/009-Ramophialophora,_a_new_anamorphic_genus_of_Sordariales.pdf [Accessed August 30, 2021] 【R3-08736】2021/8/30投稿

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3行まとめ

スペイン、アストゥリアス州において森林土壌から分離されたアナモルフ菌の一種を検討し、Ramophialophora vesiculosaとして記載した。
本種は分生子柄が直立して分枝し、末端が頂嚢となり、モノまたはポリフィアライドにカラレットを有し、分生子が褐色球形であることなどで特徴づけられた。
本種は分子系統解析でフンタマカビ目クレードに含まれた。
Spain, Asturias Province, Muniellos Integral Biological Reserve

(新種)

Ramophialophora vesiculosa M. Calduch, Stchigel, Gené & Guarro
語源…(属名)枝のPhialophora属(分生子形成細胞が類似することから)/(種小名)頂嚢の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Phialophora spp.
形態的に類似している(当初この属に同定された)
分生子形成様式がフィアロ型
分生子形成細胞が節間生または末端生
分生子形成細胞に顕著なカラレットを有する
分生子が粘性の集まりをなす
分生子が無隔壁
本種と異なり分生子柄が直立および分枝するという特徴を欠く
本種と異なり分生子柄に不稔の頂嚢を有するという特徴を欠く
Phialophora cyclaminis
分生子形成細胞の形態が類似している
分生子の形態が類似している
本種と異なり分生子が褐色ではなく無色
Phialophora japonica
分生子形成細胞の形態が類似している
分生子の形態が類似している
本種と異なり分生子が褐色ではなく淡オリーブ色~オリーブ色
Phialophora richardsiae
分生子形成細胞の形態が類似している
分生子の形態が類似している
ITS1+5.8Sに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子に2型を有する
本種と異なり分生子が褐色ではなく無色または暗色
本種と異なり分生子が球形ではなく球形または楕円形
ITS1+5.8Sに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Podospora austrohemisphaerica
分生子形成細胞の形態が類似している
分生子の形態が類似している
ITS1+5.8Sに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり有性世代が知られている
本種と異なりフィアライドが栄養菌糸の短い側枝から不規則あるいは輪生状に生じる
本種と異なり分生子が褐色ではなく無色(集まると帯褐色)
本種と異なり分生子がin vitroで発芽しない
ITS1+5.8Sに基づく分子系統解析で明瞭に区別される