(仮訳)ベルギー産の稀なラブルベニア目菌類
De Kesel, A., Gerstmans, C. & Haelewaters, D. 2022. Rare Laboulbeniales from Belgium. Sterbeeckia. Available at: http://www.dannyhaelewaters.com/wp-content/uploads/2022/02/De-Kesel-et-al.-2022-Rare-Laboulbeniales-from-Belgium.pdf [Accessed March 21, 2022] 【R3-09343】2022/3/21投稿

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3行まとめ

ベルギー新産のラブルベニア目菌類としてDimeromyces oculatusなど11種を報告した。
各種について簡易な記載文、写真、標本情報、所見などを掲載した。
また、2020年版のベルギー産ラブルベニア目菌類の目録に修正を加えた。

(ベルギー新産種)

Dimeromyces oculatus Santam.
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(ベルギー新産種)

Dimorphomyces phloeoporae Thaxter
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(ベルギー新産種)

Laboulbenia asperata Thaxter
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(ベルギー新産種)

Laboulbenia carelica Huldén
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(ベルギー新産種)

Laboulbenia luxurians Peyritsch
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(ベルギー新産種)

Laboulbenia scelophila Thaxter
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【よく似た種との区別】
Laboulbenia flagellata
ベルギーに分布する
本種と異なり”insertion cell”が子嚢殻から”free”であるという特徴を欠く
本種と異なり細胞Vの一部が子嚢殻から”free”であるという特徴を欠く
本種と異なり細胞Vが細胞IVより淡色という特徴を欠く
本種と異なり細胞VIが扁平でない
本種と異なり孔口の前方(腹側)に広い無色の領域があるという特徴を欠く
Laboulbenia pseudomasei
形態的に類似している(誤同定のおそれがある)
本種より子嚢殻が”free”である
本種と異なり子嚢殻の孔口下領域がほぼ完全に暗色である
本種と異なり細胞VIの長さが幅の2倍以上ある
本種と異なり”androstichum”が完全に”free”である

(ベルギー新産種)

Laboulbenia temperei Balazuc
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(西欧、ベルギー新産種)

Laboulbenia tenera T. Majewski
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【よく似た種との区別】
Laboulbenia pedicellata
同じミズギワゴミムシ属昆虫を宿主とする
菌体の形状が細長い
細胞の形状が細長い
本種より子嚢殻が”free”である
本種と付属糸の形態が異なる
本種ほど細胞IVがずっと伸長しないように見える
本種より細胞Vがずっと伸長しないように見える

(西欧、ベルギー新産種)

Peyritschiella geminata Thaxter
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(ベルギー新産種)

Peyritschiella subinaequilatera (Spegazzini) Spegazzini
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【よく似た種との区別】
Peyritschiella vulgata
形態的に類似している(この種の菌体が着色しない場合に混同のおそれがある)
本種と異なり托が非対称形(片側だけに数個の小さな細胞を有する)ではなく対称形である