2021年12月7日 (仮訳)シベリア産の稀な変形菌類およびロシア新産種Tubifera dimorphotheca Vlasenko, AV. et al., 2021. Rare myxomycete species from Siberia and first record of Tubifera dimorphotheca in Russia. Czech Mycology. Available at: http://www.czechmycology.org/_cmo/CM73209.pdf [Accessed December 7, 2021] 【R3-09033】2021/12/7投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ロシアのシベリアから4種の変形菌類の稀産種を報告した。 そのうちTubifera dimorphothecaをロシア新産種として報告した。 また、Arcyria globosa、Cribraria macrostipitata、Physarum auripigmentumはそれぞれシベリア西部、シベリア東部、シベリアにおける新産種となった。 (シベリア西部新産種) Arcyria globosa Schweinitz シラタマウツボホコリ 【よく似た種との区別】 Arcyria annulifera “calyculus”が大型で深い 柄の丈が中くらいである 本種と異なり”calyculus”が平滑ではなくプリーツ状 本種と異なり細毛体が伸長しないのではなく僅かに伸長する 本種と異なり細毛体の”calyculus”内面との連結が堅固ではなく弱い 本種と異なり細毛体表面が疣状およびほとんど視認できない網目状ではなくビーズ状に厚い Arcyria aureoglobosa “calyculus”が大型で深い 柄の丈が中くらいである 細毛体の”calyculus”内面との連結が堅固である 本種と異なり”calyculus”が平滑ではなくプリーツ状 本種と異なり細毛体が伸長しないのではなく僅かに伸長する 本種と異なり細毛体表面が疣状およびほとんど視認できない網目状ではなく疣状、刺状、半分の輪状 Arcyria cinerea(シロウツボホコリ) 細毛体の”calyculus”内面との連結が堅固である 本種と異なり”calyculus”が大型ではなく小型 本種と異なり”calyculus”が平滑ではなくプリーツ状 本種と異なり柄の丈が中くらいではなく中くらいまたは長い 本種と異なり細毛体が伸長しないのではなく僅かに伸長する 本種と異なり細毛体表面が疣状およびほとんど視認できない網目状ではなく疣状、刺状、半分の輪状で網目が顕著である Arcyria margino-undulata 細毛体が伸長しない 本種と異なり”calyculus”が大型ではなく小型 本種と異なり”calyculus”が平滑ではなくプリーツ状 本種と異なり柄の丈が中くらいではなく長い 本種と異なり細毛体の”calyculus”内面との連結が堅固ではなく弱い 本種と異なり細毛体表面が疣状およびほとんど視認できない網目状ではなく丈の高い大きな疣状 Arcyria olivaceoglobosa “calyculus”が大型で深い 本種と異なり”calyculus”が平滑ではなくプリーツ状 本種と異なり柄の丈が中くらいではなく短い 本種と異なり細毛体が伸長しないのではなく顕著に伸長する 本種と異なり細毛体の”calyculus”内面との連結が堅固ではなく弱い 本種と異なり細毛体表面が疣状およびほとんど視認できない網目状ではなく小疣状および半分の輪状 Arcyria verrucosituba “calyculus”が大型で深い “calyculus”が平滑である 柄の丈が中くらいである 本種と異なり細毛体が伸長しないのではなく伸長する 本種と異なり細毛体の”calyculus”内面との連結が堅固ではなく弱い 本種と異なり細毛体表面が疣状およびほとんど視認できない網目状ではなく小疣状および半分の輪状 (シベリア東部、トゥヴァ共和国新産種) Cribraria macrostipitata H. Neubert & Nannenga-Bremekamp 【よく似た種との区別】 Cribraria microcarpa(アシナガアミホコリ) 本種より”peridial calyculus”のサイズが小さい 本種ほど”peridial net”の結節部が肥厚しない Cribraria languescens 本種より子嚢のサイズが大きい 本種と異なり”peridial calyculus”の縁部が鋸歯状でない (シベリア、トゥヴァ共和国新産種) Physarum auripigmentum G.W. Martin 【よく似た種との区別】 Physarum oblatum 子嚢壁が基部の”calyculus”として残存することがある 本種と異なり子嚢壁表面が鱗片状でない 本種より柄が長い 本種より柄の幅が狭い 本種より柄が暗色 本種より胞子のサイズが大きい 本種より胞子の装飾が顕著である 本種と異なり細毛体が多数の特異な細管と視認可能な自由端を有するという特徴を欠く 本種と異なり細毛体がいくぶん弾力を有し、胞子散布後も部分的に形状が残るという特徴を欠く (ロシア、北アジア新産種) Tubifera dimorphotheca Nannenga-Bremekamp & Loerakker 【よく似た種との区別】 Tubifera corymbosa 子嚢が小型 子嚢が球形 本種と異なり子嚢壁表面が鈍いのではなく虹色光沢がある 本種と異なり変形膜の柄を有するのではなく全く欠く 本種より胞子のサイズが大きい