(仮訳)ベラルーシ南部産のコウヤクタケ型担子菌類の稀産種および知見に乏しい種
Yurchenko, E. & Kotiranta, H. 2011. Rare or little known corticioid basidiomycetes from southern Belarus. Mycotaxon. Available at: https://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2011/00000115/00000001/art00045 [Accessed October 3, 2018].
【R3-05548】2018/10/3投稿

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3行まとめ

ベラルーシ南部で採集された6種のコウヤクタケ類を報告した。
そのうちCrustodontia chrysocreasなど5種をベラルーシ新産種として報告した。
これらの種はいずれもベラルーシあるいはその他のヨーロッパ諸国における稀産種であった。

(ベラルーシ新産種)

Corticium chrysocreas Berk. & M.A. Curtis
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(ベラルーシ新産種)

Hyphoderma cryptocallimon B. de Vries
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【よく似た種との区別】
Crustoderma opuntiae
形態的に類似している(同種とする意見がある)
本種と異なり子実体形成菌糸層が羊毛状
本種より担子器の幅が狭い
本種と異なり担子器が狭棍棒形
本種より担子胞子の幅が狭い
本種と異なりシスチジアがやや屈曲する
本種と異なり子実体形成菌糸層の菌糸の壁が中程度に厚壁
本種と異なりオキシダーゼ試験陰性
Hyphoderma obtusiforme
形態的に類似している
本種と異なり栄養に乏しい砂質土壌の環境に生じるという特徴を欠く
本種より担子器のサイズがやや小さい
本種ほど担子器が波状でない
本種より担子胞子が長い
本種と異なり担子器に通常多数の油滴を含むという特徴を欠く
本種と異なりシスチジアが突出するという特徴を欠く
本種よりシスチジアがずっと短い
本種と異なりシスチジアがしばしば遠位で僅かに棍棒形になるという特徴を欠く
本種と異なりシスチジアの基部が厚壁化するか厚壁なのではなく薄壁
本種と異なりシスチジアに隔壁を有することがあるという特徴を欠く

(その他掲載種)

Hyphoderma transiens (Bres.) Parmasto
カンバノコメバタケ
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【よく似た種との区別】
Hyphoderma roseocremeum
本種と異なり子実層托が歯牙状ではなく平滑

(ベラルーシ新産種)

Oliveonia citrispora (Hauerslev) P. Roberts
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(ベラルーシ新産種)

Trechispora caucasica (Parmasto) Liberta
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【よく似た種との区別】
Trechispora tenuicula
本種と異なりほとんどの場合木質基質ではなくシダに発生する
本種と異なり子実体表面が密な刺状で腹面に刺のない部分を有する
本種と異なり担子胞子の形状がほぼ涙形~楕円形
本種と異なり菌糸構成が1菌糸型ではなく2菌糸型

(ベラルーシ新産種)

Trechispora minuta K.H. Larss.
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【よく似た種との区別】
Trechispora tenuicula
本種より担子器が長い
本種と異なり出芽型分生子を有する